94 / 98
第十四章・6
オーガズムに達し、身体を震わせる沙穂の肌を、真輝は優しく撫でてくれた。
「悦かったか?」
「はい……」
かすかに震える睫毛。
(沙穂の睫毛、こんなに長かったか)
彼には、未だ知らない魅力がたくさん残っている。
(死ぬまでに、そのうちのどれだけを知ることができるんだろう)
そう考えると、この自分の下で震えている人が愛しくてたまらない。
この刹那のひとときが、貴重に思えて仕方がない。
「沙穂、もういいか?」
「はい。真輝さん……、来て」
その返事に、真輝は大きく腰をやった。
「あ、あぁッ! いきなり、奥までぇ!」
「沙穂、このままいくよ」
強く叩きつけるように、真輝は腰を使う。
真輝に突かれるたびに、沙穂のペニスからは精が散った。
「あぁ、あ! お、押し出されちゃう!」
「やはり今夜の沙穂は、少し違うな」
淫らで可愛い、私の沙穂!
「やッ、あ! はぁ、あぁあ、あ! んあぁあ!」
真輝さんの精子、僕のナカに……。こんなに、たくさん。
赤ちゃん、できるかも……。
ともだちにシェアしよう!