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第3話

マットを敷いて、そーっと箱の中から一人ずつ抱き上げると、静かにその上に寝かせた。 「可愛いね。」 「ん?まあ…な。」 「正直じゃないな、雷は。」 ふふっと笑いながら、風が部屋を出て行く。 マットの端にゴロンと横になると、茶色がかった銀髪の髪を撫でた。 「むにゅ…う。」 可愛い声を出してコロンと寝返りを打つ。そのまま俺の胸に顔を擦り付けた。 「いいなぁ。」 「わっ!」 いつの間にか戻っていた風が、俺達を覗き込んでいた。 「驚かすなよ!」 「だって、雷ばかりいい感じでさ…いいなぁ。」 「バカか…」 「僕も寝ようっと。はい、かけるよ。」 ファサッと毛布がかかった。 片手に拾い子を抱いて、風の方を見る。 「おいで。」 風が自分の胸元にもう一人を抱き寄せているのが見えた。 瞬間、その子も風から取り上げていた。 「何するの?!」 「ちょっと待ってろ。」 二人をマットの端側に寝かせ、上から毛布をかけた。 それを起こさぬように気を付けながら風の横に座る。 「何?」 起きあがろうとする風を手で制すると、その腕をぎゅっと掴み、跨った。 顔を近付けると、横を向く風の顎を掴む為、掴んでいた腕を片手で掴み直す。 「やだって!雷、子供達に見られちゃうよ!」 「お前、さっき俺を残して村に戻るって言ったよな?」 「…っそれは、だって雷が先に自分の方に行くって言ったから…だからっ!」 「うるせえ!」 静かな威嚇の声を出す。 ビクンと風の体が恐怖で揺れた。 「いいか?何があっても、もう絶対に帰るなんて言うなよ?いいな?絶対だ。」 「わか…った。」 恐怖で目を逸らせずに、泣きそうな瞳で俺を見ている。 「…するぞ。」 一瞬の間を置いて赤くなりながらこくんと頷く風に噛み付くようにその口を覆い、舌を絡める。 「はぁぁあああ…」 風の口から吐息が漏れ、身を捩る。 「声、我慢しろよ」 「そんなの…むりぃ…んっ!」 「だったら、声の出せる所に行くか?俺もそろそろ限界だしな…」 隠れていた耳がぴょこんと顔を出し、尾の毛が逆立つ。 ふーふーと荒い息で風の首を噛む。 「だったら風呂場に…っ!」」 風が考えている間に怒りが理性を吹き飛ばして、支配欲と独占欲へと変わった。 風が俺の顔を見て、青ざめていく。 「お前は?風、お前は誰のものだ?」 先ほどよりも低く、相手を威嚇する声で聞く。 「…雷のもの…です。」 おずおずと風が答える。 俺は頷くと風の腰を掴む。 「雷!風呂場にっ!」 風がそれから逃れるように身を捩るが、俺にはそれが俺からの逃亡のようで気に入らない。 「逃げるのか?」 「違うっ!声を我慢できないから、風呂場に行きたいだけ!雷、お願い!!」 「お前の我慢している姿…か。それはいい。よし、この耳が溶けるような快楽を与えてやろう。なぁ、風?」 そう言って風の隠れていた長い耳に口付けた。 「んんんーっぁあああああ!んぁっ…ああぁぁん…」 「我慢している姿、見せてくれるんじゃなかったっけ?」 「んーーーーー!ぁあああああっ!耳は…やぁあああっ!」 「おいおい、これじゃあ、拾い子らに見られちまうな…いいのか?」 「だから、風呂…場にって…くぅっん!」 「もっと頑張れよ…仕方ないな。だったら、ほら!」 「え?!やだっ!やっ…ーーーーーっ!」 口を塞いだ布を取ろうとする腕を掴み上げ、そちらも縛り上げる。 「いい格好だな…ヤベェ、我慢できねぇわ。」 風の身体をうつ伏せにして、その履いているものをずり下げると、観念したかのようにふるふると小さく丸い尾が震えている。 「丸くてふわふわのお前の尾…いつ見ても可愛いな。」 ぱくんと口に含むと、風の身体が痙攣する。 「性感帯でもあり、弱点でもあるお前の尾を口に入れるって行為、マジでゾクゾクする。俺がこれを噛み切ったら…」 風が青ざめて頭を激しく振る。 「風、本当に可愛いな、お前は。いいか?お前を守り、お前を愛し、お前を捕まえているのは俺だ…分かって、いるな?」 こくんと頷く風を仰向けにしてじっと見つめる。 「なあ、いいよな?」 ぐっと風の腰を掴み俺の腰に擦り付ける。 今度は風が潤んだ目で俺を見つめ、ゆっくりとうなずく。 「風、お前の全ては俺のモノだ…俺のっ!」 ズンと腰を打ち付けると風の体がビクンと跳ね上がり、布の奥から悲鳴が漏れ出る。 「ゔーーーーーーーーーっ!!」 「可愛いよ、風。もっとお前を俺にくれ!その全て、一つ残らず、俺のものにっ!」 コクコクと頷いて、俺の首に戒めたままの腕を回す。 布の上から唇を合わせ、それを歯で剥ぎ取ると、悲鳴の漏れそうになる風の唇を俺の口で塞いだ。 「もうっ!もうっ、雷、雷っ!」 俺の名を必死に呼ぶ風の唇に俺の唇を一層強く合わせ、腰の動きも激しくキツく抉り突く。 「はぁあああああっ!」 風の足がピンと伸び、風の中が俺で熱くなった。

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