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結婚式-13

何時間も重ね合わせた身体をようやく離したのは、すでに一日以上経ってからだった。 「さすがに腹が減ったな…おい!まだ誰かいるか?」 扉に向かって声をかけつつ、ガウンを素肌に羽織ってベッドを下りる。 パタパタと言う足音に水か?と尋ねると、食事持って来たからと言ってコトンと床に何かを置く音がした。 「まだ出かけていなかったのか?」 俺の問いかけに水の足音が止まり、それがねと話し出した。 「雷の話してくれた狼の結婚式の話を夏達にしたら、だったらここで見守ろうって言い出して…なんか飲んでる人ばかりで酔っ払っててさ。それに村だと堅苦しいからここにいた方が楽だとか夏が言い出して。奥さんと子供とずっとゴロゴロしてるよ。」 「なんだそりゃ?!」 「でも、賑やかで楽しいよ!赤ちゃんも可愛いし。いつもの静かな暮らしも好きだけど、たまにはこういうのもいいね。」 ため息を吐きながらも、水が楽しそうに喋るのを聞いていると、たまにはなとは思う。 村で暮らしていた頃は、こう言う賑やかなのが俺や風にとっての普通だったが、陸や水はずっと4人での暮らししかしてこなかったので、興味深いんだろうな。 「俺たちの邪魔さえしなければ勝手にゴロゴロしとけ。あと、メシを呼んだ時に持ってきてくれるか?」 「うん!それじゃぁ、僕もう行くね!」 たたたとかけていく足音が小さくなったのを確認してから扉を開け、置いてあるトレイを持ち上げて扉を閉めてから鍵もかけた。 酔っ払って入って来られたら面倒だからな。 トレイをベッド側のテーブルに置いてから風を見ると、俺をじっと睨んでいた。 「どうした?ほら、腹に何か入れるか?」 片手で食べられそうなパンを持ってベッドに行くと、風がいらないと言って横を向いた。 「食わないと、もたないぞ?」 半分に千切ってポンと口に投げ入れ、残りを風の口元に持っていく。 「いらない…」 風がむぅっとした口をして呟く。 「なんだよ?せっかく水が持ってきてくれたのに…」 残りのパンも口に入れると、ベッドからおりてトレイに乗っかっているものを、口に放り込んでいく。 「食べないのか?」 ほらと再び風の口に入れようとすると、いらないと言って横を向いた。 何なんだよ? イラッとした気持ちが心のタガを外そうとする。 「おい!俺を怒らせたいのか?!」 「っ!だって…雷が…」 ビクッと体を震わせて風が俺を見つめる。 「俺が?」 「雷が、いっぱい中に出すから…だから…」 「あ?あぁ!そうか…ごめん。」 風の中に何度も何度も放出したのを思い出して、人差し指で頬をかく。 「やだって…もう中には嫌だって言ったのに…苦しいって…言ったのに…」 持っていた食べ物をトレイに置くと、ベッドに上がって風を抱き寄せる。 「悪かった…ただ、それも式のルールなんだよ。」 俺の言葉に風が目を見開く。 「そんなの聞いてない!!」 「いや、まさか本当にやれるとは思わなかったからさ…結局は子作りのための儀式だからな。出す時はその全てを中にって…」 「やだよ!!もう、僕ムリだよ?ちょっと、なんで笑ってるの?雷?」 「いや、そうやって青ざめて泣きそうな顔されるとさ…もっと泣かせたくなっちまうんだよな。」 「やだよ!やだぁ!!だめ…もう、これ以上は…ひぁっ!!」 ぬるっと俺の指が風の双丘の間をなぞりそのまま指を入れてクイっと開く。 「だめ!!出ちゃう…出ちゃうから…やだぁ!!」 「だったら出ないように蓋をしなきゃな…っと!」 「くぅっ…んーーーーーーーっ!!」 きゅうっと風の中が俺を締め付ける。 「おいっ!そんな風にしたら出ちまうよ!」 「だってぇ…んっ!だめ!だめぇ!中で雷のが掻き回され…て、お腹が…んぁっ!だめって…やぁああああああ!」 「お前なぁ、んなこと言われたら我慢できなくなるって分かってて言ってるだろ?!」 「…っがう!違うって…んっ!はぁあああ!!やだぁ!!あぁああっ!!」 こぼすなよと言いながら風の中に出すと、ごぷごぷと音がしてその熱さを俺自身も感じる。 「一回抜くぞ。」 「いやっ!抜いたら出ちゃ…ぁああああ!」 ぐぷっという音と共に風の中から抜いた途端にこぷこぷと音をさせてシーツが濡れていく。 「こぼすなって言っただろう?」 こぼれた液体を掬って俺自身にぐちゅぐちゅと塗ると再び風に先端を当てる。 「もう…やめっ…ぁあああああっ!」 ぐぐっと体液の中を奥に向かって腰を動かす。温かさとうねりが俺を包み、イきそうになるのを我慢する。 「風、いくらお前の中に出しても子供はできないって分かってるけどさ…お前の中に俺を刻みつけたいんだ…だから許してくれ!!」 「雷…やぁああああああっ!!」 俺が動く度に風の中の俺の体液が白く泡立って滴り落ちる。 それが風の足を伝いシーツを汚していくのが、とても綺麗で汚なくて、俺はそれをずっと見ていたくて何度も風の中を俺の欲で満たし続けた。

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