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里帰り-11
「ようやく、帰ってこられたか……はぁ。」
「思いの外、長居になっちゃったからね。でももう少し養生しても良かったんじゃないの?お医者さんも雷の剣幕に仕方なく帰宅の許可を出したって感じだし……って、雷?!」
ブツブツと言う風の背中から手を回してそのまま軽く抱き上げるとベッドに落とす
「ダメだって!まだ……傷が……んぁっ!」
ペロンと乳首を舐めて軽く歯を立てると、風の腰がびくんと反応する。
「だったら大人しくヤらせろ。抵抗したら傷が開いちまうからさ。」
「抵抗なんて……できない……もう……欲し……っ!!」
風の言葉に、ズンと腰が熱くなり擦り付けていた風の腰が固まる。
「雷……これは……ちょっと……」
顔は青ざめ逃げようとする腰を掴んで、隠れている耳に囁く。
「逃げるな。」
「ーーーーーっ!!」
真っ赤な顔で俺の胸に顔を埋めてぎゅっと握った風の手に俺の手をかぶせてベッドに押し付ける。
「悪いな。こんだけ長いことオアズケさせられたの初めてだから、ちょっと俺も自分をコントロールするの無理かも……悪い……」
「でも、傷が……」
「もうとっくに塞がってるって!あれは光がそうやって俺達を村に足止めさせようとしてただけだって!だから……もう喋んな……っ!!」
ぐいっと腰を突き出すと、服の上からでも風の中にその刺激が当たって、甘い声を出す。
「あぁああっ!」
「お前はそうやって甘くてかわいい声だけを聞かせてくれてればいいんだよ……俺の風。」
「んっ!ぁあああっ!雷ーーーーっ!!」
風の着ているものを引きちぎるように全て脱がして、その体を四つん這いにするといつもは指でほぐす穴に舌を入れる。
「やぁっ!!だめぇ!!そんな……んぁあああっ!!」
「おいおい、足も手もガクガクじゃん。そんなにこれがいいのか?」
言いながら、体を銀狼に変える。人の舌では届かないところを刺激された風が我慢できずに腰をくねらせてシーツが捩れて行く。
「お前、どこに擦り付けてんだよ?まったく我慢しろって!」
「むりぃ……それ……気持ち良すぎぃ……はぁあああん!」
「そんな声出されたら、俺だって我慢できねぇって……なぁ、このままで入れてもいいか?」
銀狼の毛むくじゃらの体を風に押し当てる。
「え?!でも……」
ごくりと唾を飲んで俺の股間を見る。確かに人の時よりも大きくて太い。だが、一度入れたことのある金狼のそれと比べれば……
「金狼のも受け入れられただろう?それに人間のよりもこっちの方が数が少なくて済むからさ。」
多分……と言う言葉を心の内で呟いて風を見つめる。
「本当に?」
「あぁ。」
再び心の中で多分なと呟いて頷く。
「……分かった……」
真っ赤な顔で横を向く風にありがとうと言って、再び長い舌を奥深くで動かし、できる限りほぐしていく。
「もっ……いい……から……んぁああっ!!」
欲しがる風に促されて舌を抜くと、それだけで風がイきそうになるのを、手だけ人に戻して根元を掴んで止める。
「やぁあああ!……っかせてぇ!」
「まだ、早いって。これからが本番だろう?」
俺の言葉にこくんと頷く風に腰を押し付けると、きゅうっとほぐした穴が緊張からか収縮した。
「そんなんしたら、お前が辛いだろう?ほら、少し緩めろって!」
俺の言葉にそんなこと言われてもと頬を膨らます。
「金狼のは入ってから変身したから、恐怖とかなかったけど、銀狼のまま入れるのは初めてだから……怖い……」
「分かったよ。それじゃあ、ここをほぐしてやるよ。」
「え?!ぁあっ!!ダメ!乳首ダメェ!!」
長くざらついた舌で乳首を刺激すると、風が体を捩らせて甘い声を上げる。
それと同時に緊張していた穴が再び弛み、ひくひくと誘うのが見えた。
今だっ!!
肩を掴み片方の手で俺を握りそのまま風の中を俺で侵食していく。
「いっ!!ぁああああああっ!!」
気持ちよさそうだった甘い声が叫びに変わり、ビクビクと体が痙攣する。
俺がそうなように風もこれだけ俺のを体内に入れなかったのは初めての事。
初めてのようにきつい穴に人としてもデカいモノを銀狼になってより大きくなったモノがミチミチと音を立てて皮膚をひきつらせながら侵食していく。
「っやぁあああああっ!!っすけて!助け……っ!!」
恐怖と痛みに悲鳴を上げて逃げようとする風の首筋に狼の牙が食い込む。
「熱いっ!!痛いーーーーっ!!」
「黙らねぇと、このまま力を入れるぞ。」
低く太い唸り声に風の丸い尻尾が縮こまる。
「ーーーーーーーっ!!!」
振り返った涙でぐちゃぐちゃの顔が俺を睨むが、すぐに枕に顔を突っ伏して声を我慢する。
「お前は俺の獲物だろう?俺の、俺だけの獲物。その体も心も生命すら全て俺だけのもの。」
牙を首から離して人に戻り、少し余裕の生まれた風の穴に腰を押しつける。
「んぁああああっ!!」
先ほどまでとは違った甘い声とのけぞる背中に俺の体をくっつけて腰をリズミカルに動かしていく。
「悪かったな。お前を試すような事して……」
「雷?」
首をコチラに向けて心配そうに俺を見る目に俺の不安が消されていく。
くるっと風を仰向けにしてぎゅっと抱き締めると、奥を刺激したのか風がブルっと長い耳の毛を逆立てた。
「ぁあああっ!!」
「可愛いな、お前は本当に可愛いよ……だから心配だったんだ。お前と体を重ねた光の元にお前を置いておくのが、俺にはどうしても我慢できなかった。あいつはそうは思っていないだろうし、俺のモノに手を出そうとは今は思ってもいないだろう。だけど俺には到底我慢できないんだ……殺すことはできないがあいつのモノを引きちぎってしまいたい。お前の中を知っているあいつのモノを……くそっ!!」
リズムよく動いていた腰が俄かに激しさを増し、風の声も絶頂に向かって大きくなっていく。
空中を漂う両手を片手でぎゅっと握り唇を合わせる。
俺を中できゅうっと絞り上げた風の腰が浮き上がってベタベタした体液が俺たちの体にかかった。
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