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第3話
遡ること三ヶ月前。
良と七条が初めて出会ったのは、
転入初日の学園長室だ。
七条は学園長のお墨付きで、
校内の案内役を引き受けてくれた。
「柳瀬良です。
はじめまして。
よろしく」
「七条晄です。
こちらこそよろしく。
会えて嬉しいよ」
笑うと目尻が下がり
優しい七条の笑顔が
良の緊張をほどいてくれた。
それ以来、
勉強の進捗具合のことや、
学校の独特のルールなどを
七条は親身になって教えてくれた。
あの微笑みは、偽りだったのだろうか。。
『やっぱり、あんな罰ゲームに乗るってことは、七条も俺の存在を疎ましく思っているのかな。。
それもそうかぁ、俺がいなければ、
今頃、七条が会長になっていただろうし、、』
ぼんやりと七条を見つめていると、
ぱちりと目が合ってしまった。
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