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第5話

「柳瀬会長、本当に大丈夫ですか」 会計の玉城が自身の眼鏡を押し上げながら、 心配して良を見下ろす。 「ここのところ業務も立て続いていましたからね…。さぞお疲れでしょう。 来週は他校との交流会なども控えておりますし。 今日のところは我々に任せてお帰りになってはいかがですか?」 「玉城……。 じゃあ、そうさせてもらおうかな。 頼りない会長で本当にすまない」 良は沈んだ声で言葉を述べた。 「とんでもない。 柳瀬会長のおかげでこの学園も格段と華やかになりました。 大変感謝していますよ」 玉城の眼鏡がキラリと光り不適な笑みを見せた。 「そうですよ〜! 会長は僕たちの高嶺の花です!!」 「俺たちが全力でサポートします」 他の者達も加わり何故か妙な盛り上がりが起こった。 「??あ、ありがとう」 『ひえ~~。このノリ、いつもよく分からないんだよなぁ、、』 良は作り笑いをして答えた。

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