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第5話

生徒会室の扉が閉まる。 七条は、誰もいない廊下に出ると、ふと足を止めた。 「…………」 平静な顔つきが、わずかに曇る。 脳裏には、先ほどの光景が鮮明に蘇った。 自分を見上げる、良の顔。 驚きと戸惑いに揺れる、澄んだ美しい瞳。 「……まずいな」 七条は小さく呟いた。 そして何事もなかったように、再び大股で歩を進めた。

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