13 / 17

第13話

良は鏡の中の自分を見つめたまま、何度も頷く。 「きっと、そうだ」 あんな罰ゲームを耳にしてしまった。 それも、信用していた七条の口から聞くことになるなんて。 「そりゃあ、ショックも受けるよな……」 良は深く頷いた。 そして、ある結論にたどり着く。 「……そうだ」 ぱっと顔を上げる。 七条と一緒にいるから、意識してしまう。 七条の声を聞くから、ドキドキする。 七条に触れられるから、心臓がおかしくなる。 だったら―― 『七条からは離れる』 『七条とあまり一緒にいなければ、きっと元に戻る!』 良は力強く拳を握った。 「よし!」 こうして良は、固い決意のもと、七条との距離を置くことにした。

ともだちにシェアしよう!