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第14話
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――翌日から。
良は、七条との距離を置く作戦を決行した。
* * *
「おはよう、柳瀬」
大きな剣道具の入った学生鞄を肩にかけ、
教室に入ってきた七条と目が合った。
「おはよう!」
良は硬く笑顔を返す。
そして――
すぐさま七条の横をすり抜けるように、その場を離れた。
* * *
生徒会室
いつも七条と並んで作業するところを、
「俺は、こっちでやるから!」
「……そうか」
良は少し離れた席へ移動する。
七条はしばらく良を見ていたが、何も言わなかった。
その視線を感じるたび、良の背筋が落ち着かなくなる。
『集中、集中……!』
良は必死に書類へ視線を落とした。
* * *
昼休み
「柳瀬、昼は――」
「すまない! 今日は予定があるんだ!」
七条が言い終えるより先に、良は立ち上がった。
「じゃあ!」
良は急ぎ足で教室を出た。
廊下を曲がり、七条の姿が見えなくなったところで、ようやく足を止める。
「はぁ……はぁ……」
良は胸を押さえる。
誰も追ってきていないことを確認し、
良は小さく頷いた。
『これでいいんだ……!』
七条と距離を置けば、きっとこの妙な動悸も治まる。
そう信じて――
良は今日も、七条から逃げ続けた。
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