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第8話

「ヒァアアアアアアアアッッ!!!かいどっ…サァン!!!!」 海堂さんは俺を四つん這いにするなりモノをあてがい、性急に出し入れしはじめた。 「クッ…。おまえん中熱くて柔らかくてすげぇ気持ちイイ…」 「ャ…海堂さん……ハァン……んむっ」 チュクッ......ジュルッ.... 部屋にこだまする水音は鳴り止まない。 「おい、音。もっと啼け。」 「キャアアアアアッッ……かいっどっ、さん、、ンッ、ン…イヤァアアッ!!」 超気持ちイイ。 この1ヶ月、何人もの男に抱かれてきたが、こんな気持ちいいのは初めてで対処の仕方がわからない。 紫音がこう感じている傍で、海堂も同じことを思っていたようで。 「音ッッ!!!おまえむちゃくちゃイイ!!……クソっ、出すぞ…!」 「ァアアアアアァアアアアンッッッ!!!」 海堂はブワッと強いフェロモンを放ち、 α特有の種付けをするように、 奥に何度も、 何度も何度も精子を放った。 *** 「………ん」 俺が目を開くと、そこには立派な胸板があって。 「起きたか、音。悪かったな。」 顔を上げると苦笑いをした海堂さんがいた。 「ごめんなさい、俺、途中で寝ちゃって…。」 「いや、いい。とても良かった。これからもこの調子で頑張ってくれ。」 「はい。俺も気持ちよかったです。社長に褒められたらなんか自信湧きますね。」 精液も全部掻き出して、体も洗ってくれたようで、俺は今とても寝落ちそうだ。 「いいぞ、音、寝ても。」 「でも…」 「またくる。無茶させて悪かったな。おやすみ」 海堂さんの声を聞いて安心した俺は、そのままぐっすり眠りについてしまった。 *** 「し〜〜おんっ!!おまえ最近付き合い悪くね?」 「痛ぁ…。優、おまえいきなり飛び乗るな、ただでさえデカいのに。」 「俺がデカいんじゃなくて紫音がちっせ〜んだよ!!」 昨日あのまま寝てしまい、帰ったのは朝7時。 家で服を着替えてすぐ大学へ行き、今に至る。 正直、昨日海堂さんに激しく抱かれて腰が痛い。 もうセックスには慣れたと思ったんだけどな。 「な、な!今日は久々に遊ぼうぜ!カラオケとか!な?!」 「ごめん。夜バイトあるんだよ。」 「おまえ、このところ毎日じゃね?店長いい人じゃなかったっけ?休みもらえねぇの?」 「バイト、変えたんだよ。」 「え?え?なんで??前のとこ時給も割とよくて、環境もいいつってなかった??」 「いんだよ。今ので満足してっから。じゃな」 優には悪いけど、風俗で働いてるなんて口が裂けても言えない。 俺がΩだってだけでも心配してくれてんのに、風俗なんて。 幻滅されるか、呆れられるか、だよな。 ──こうして俺は今日も夜の蝶となる。

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