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第9話
***
「ホラッ!!!啼けよ、嬉しいだろ?」
「イィッッ………、ご主人……様ァッ!!」
「ホラ、いくらでも叩いてやるよ、ホラ、ホラッ!!」
パシンッッ…パシンッッ…
肌を鞭打つ音が何度もこだまする。
──俺は絶賛SM中だ。
「ご主人様ァ……許してッ……ァッ……」
「許して、だと?許して欲しいならもっと強請り方があるだろうが!!!何度も躾けただろ!!!」
「許してくださいッ…、ンッ…、いい子っ、いい子するからご褒美くださ…ッ」
「ほぉら、いい子だ。ご褒美やるからちゃんとしゃぶれよ!ホラ!!!」
「ンッ!ンッ!おいひいれす!ご主人様!ご主人様のおちんぽッ…おいひい……っ」
何度もケツを叩かれた上に、おっさんのちんこ咥えて喜んでいる俺は一体なんなんだろうか。
「…ッ!!出すぞ、音!!」
ビュルッッ
「ハッ。音〜、良かったな、気持ちイイだろう。」
「美味しっ…イイですッ……ご主人様の精子っ…ン」
顔射されて、それを舐める。
この後はいつも通りこの人を舐めて綺麗にして終わりだ。
これで50万はイケるな。
「音、今日は一段と艶っぽかったな。なにかイイコトあったのか?」
「ご主人様と久々に会えて嬉しかったからかな?」
「なんだ、おまえ。可愛いこと言うようになったもんだ。どれ、年代物のワイン開けるか!」
「やった!ご主人様大好きっ!」
これで100万いった。
しかも美味しい酒飲めるし。
気持ちイイし、お金も入るし、この店は客も選んでてイイ人ばっか。
ほんとにやめられない。
いつから俺はこんな淫乱になったんだろうか。
Ωに生まれたことを後悔して、
親がいなくても大学出ていい職に就こうって、
そうやって目標立てて努力して生きてきたのに。
セックスはまるでクスリみたいで、
俺を夢中にして離さない。
俺、何してんだろ?
ロクな恋愛もせず、
知らないおっさんに抱かれて善がって、
これで本当にいいんだろうか?
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