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第12話

*** 「何してんだ、紫音」 切れ長の目。 その目で睨まれるとゾクゾクと俺の中の何かが震える。 「ご、、ごめ、、なさっ………、ぇっ?」 ………嘘だろ。 「なに、おまえ。俺に睨まれて出しちゃったの?」 「ち、ちがっ……!」 「じゃあ、俺の服についてるこの白いの、なんだよこれ。」 爆ぜる寸前だった俺のモノは、 なんと海堂さんに睨まれて射精した。 「ていうか、ナニ、おまえ。欲求不満なわけ?」 「ゃっ!!待って!何?!」 「何って。おまえが物欲しそうな顔するから握ってやったんだろうが。」 「まって!ヒァアアッ……イッ…イクっ!!」 さっき出したばかりなのに、俺のモノはすぐに起立して汁を溢した。 「イけよ。」 海堂さんが耳元で囁き、俺はあっけなくイッてしまった。 *** 射精して少し落ち着いた俺は、疑問だらけの頭を整理しようと、海堂さんに話しかけた。 「ねぇ、さっきの。あれどういうこと?どうして俺は店に出ないの?」 「逆になんで店に出たがる?金なら俺がやる。それともなんだ?おまえセックスが好きなのか?」 ──図星である。 元々セックスなんてしたこともなかったし、する気もなかった。 なのに、1度快楽を知ってしまった俺の身体は毎晩刺激を求める。 現にさっきだって俺は1人で事に及ぼうとした。 「心配すんな。俺が満足させてやる。」 「え……?」 「どうなんだ?」 「ん…と、お願いします。」 「とりあえず今日は寝るぞ。疲れた。」 海堂さんは俺を抱きしめて目を瞑った。 正直、海堂さんとのセックスは誰よりも気持ちいいし、別に文句があるわけじゃない。 ただ、少し怖い。 海堂さんとのセックスは、毎回俺の心を掻き乱す。 だって、あんな優しいセックスされたら、 勘違いしてしまうじゃないか………。 *** 「ヒャアアァアアアアァァア!!!!」 ─俺はなぜか後ろにものすごい刺激を感じて目を覚ました。 海堂さんが自身を俺のケツにブッ込んでいるのである。 「喚くな。朝勃ちの処理くらい静かにさせろ。」 「……ンゥッ!!」 ボールギャグを口に入れられ、言葉を発することもできない。 これは本当に海堂さんなのか? ビュクッッッ 海堂さんは俺の顔に大量の精液をぶっかけ、寝起きで意識のハッキリしない俺を置いて、さっさと部屋を出て行った。 *** まって、え、まって、何朝のアレ。 本当に海堂さん??? いや、ボールギャグとか使うの?あの人。 ていうか、いつも後処理まで丁寧にしてくれるのに、顔射して出て行ったんだけど。 朝からドロドロだし、置き手紙には 『家から出るな。出たらお仕置き。』 意味わかんねーし!!!!!!! 俺だって大学がある。 風俗始めてからも、将来はちゃんと働きたいからって大学の講義はちゃんと出席してた。 なんも聞かされてねーのに、お仕置きとか意味わかんねーし、とりあえず大学に行く準備を整え、鍵をポストに入れて外に出た。

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