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第21話

*** 時刻は19:00。 寝すぎた!!!!!! 軽く12時間は寝てた。 え、なんで? 夜全く眠れなかったのに!? 全然いい子にできなかった…… どうしよう。海堂さんになんて言おう。 RRRRR……… 「も!もしもし!!」 悩んでたのに条件反射のようにスマホに飛びついたのは、どうかそっとしておいてほしい。 『もしもし、紫音』 俺の耳に馴染むように海堂さんの低く掠れた声が電話越しに聞こえた。 「海堂さん、お仕事頑張ってる?」 『あぁ。今日は少し早く終わったからもうホテルだ。』 「そうなんだ!じゃあさ、ワガママ言ってもいい?」 『ん?どうした?』 「海堂さんの声聞いてたら落ち着くから、朝まで電話繋ぎたいなって…。別にね、海堂さんが眠くなったら寝てもいいから!だから、その……」 『いいよ。俺もお前の声を聞くと安心する』 「ほんとに?!えー、何話そうかな」 夜通しで話せるなんて思ってもみなくて、話す内容なんて全く考えていなかった。 でもすごく嬉しくて仕方がない。 『そうだな…。紫音、もうベッドか?』 「うん。もうシャワー浴びてベッドにいるよ」 『そうか。じゃあ…… ──テレフォンセックスしようか?』 *** 「ヒッ…………ンッ………、ンゥ……」 『やっぱり素質あるね、おまえ』 「海堂さん…ッ!もっとぉ……」 俺はすっかり海堂さんに誘われたテレフォンセックスに夢中である。 時は遡ること1時間前…… *** 「テレフォン……セックス??」 『あぁ。電話越しにセックスするんだ』 「どうやって??」 そりゃあ、海堂さんとセックスしたい。 でも、今は海堂さん近くにいないし。 セックスなんて出来るわけないじゃん。 『俺の言う通りに動いて。そうだな、まずはおまえの敏感なところ、撫でてみな』 そう言われて、俺は服越しにそっと自分のモノに触れる。 『目を瞑って。………ほら、勃ってきただろう。もう少し擦ってごらん』 目を瞑るだけで、声の主が俺の後ろにいるみたいな錯覚に陥り、俺のモノはムクムクと勃ちあがる。 「んっ……、足りないよ、海堂さん」 『バカだね、通話をスピーカーにして近くに置きな。右手、添えてあげるから一緒に擦るよ』 「気持ち…イィ……」 スマホをスピーカーにして、右手も添えた。 俺の右手なのにまるで海堂さんに握ってもらっているようだ。 『もう少し、強めに擦ろうか。おまえこれだけじゃ足りないだろう?』 シュッシュッ 海堂さんの声に導かれて手のスピードを速める。 自慰をしているときの数倍気持ちイイ。 俺は少しずつ絶頂に近づいていく。 「ね、もっと。海堂さん、もっと。」 『欲しがりだね。鈴口に爪をたててごらん。……そう、次は指の腹で………、よし、いい子だね』 俺は指示通りに鈴口を引っ掻いたり、 亀頭をクルクルと撫で付けたりしている。 俺がしているのに海堂さんにされているみたいで一気に上り詰めた俺は、次の指示を待つために根本を押さえつけた。 「海堂さッ…ん!出したい、出したい!!」 『なに、我慢してるの?偉いね。いいよ、出しな。』 「フゥッ…ン………、ハァッ///」 ビュッビュッ 俺はシーツに白濁を吐き出した。

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