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第22話

*** 『まだ足りないだろう、紫音』 「海堂さんっ、海堂さん……」 『少し耳を寄せてごらん………………、チュッ』 「〜〜〜ッッ///」 スマホに耳を寄せた途端、発せられたリップ音に体の熱がグンっと上昇する。 『あー、おまえの厭らしい音、聴きたくなってきた。紫音、指を咥えて』 俺は海堂さんを喜ばせたくて、人差し指と中指を咥えて唾液を絡ませた。 ジュッ.....ジュルッ......ピチャ.... 「……フゥ……フッ………ンゥ…………」 『上手。そのままバラバラに動かしてみな』 「…ふぁ…………ィィ……ん……………」 口の端から涎が滴る。 俺は夢中で指をしゃぶって音を立てる。 『よし、いい子だ、紫音。そのままその指、おまえの後ろに持って行ってごらん。』 「んっ…」 『そんなにヒクついて、早く挿れてほしいって誘ってるみたいだ。』 「ごめ…なさっ……」 『一気に根本まで挿しこんで』 「ヒッ.....アアアアアァアアァァァアアア!!!!」 ビュクビュクッ 『トコロテンしちゃって。そんな気持ち良かったのか?』 「なんでっ……、出たってわかるのっ?」 『おまえのことならなんでもわかるよ。』 イッた余韻で体がビクビクと震えている。 『紫音、頑張ってるからおまえにご褒美をあげる』 「ご褒美………??」 『あぁ、ベッドから立って、まっすぐ行ったところにあるクローゼット開けてみな。』 俺は軽くフラついた足取りでクローゼットに向かう。 『着いた?そこの1番下に黒色の箱があるだろう?』 クローゼットを開けた1番下に、大きな黒色の箱があった。 持ってみると結構重い。 「海堂さん、これなに?」 『開けていいよ。おまえがちゃんといい子に留守番してるから、プレゼント。』 少しドキドキしながら箱を開けた。 「あっ…………、え……」 箱の中には大量の玩具やローションが入っていた。 『好きなもの、使っていいよ』 ドクン、ドクン、、、 箱の中身をいくつか出し、何種類もあるバイブの中から、俺は海堂さんのソレに似た太くて長いバイブとローションを選んだ。 *** ピチャ....ズチュ...ズチュ.... 「…ィアッッ…………フッウ…………ン…………」 俺はまたベッドに戻って、海堂さんの言われた通りに四つん這いになり、ローションでベタベタにしたバイブをケツに突っ込んだ。 『随分悩ましげな声を出すね。どうしてほしいの』 「もっと奥突いて…ェ………、おねが…ぃ……」 『いいよ、ほら、気持ちいい?』 海堂さんの声に合わせて、バイブを大きく動かす。 もっと中を掻き乱してほしい。 海堂さんの脈打つモノを想像して、俺の蕾は収縮を始める。 『そろそろスパートかけようか。』 ズブズブズブッ……… 「ィアアァァアアアァァァアア!!!」 俺は高速でバイブを抜き挿しし、そして果てた。 微妙な満足感と、少しの背徳感、 そして大きな虚無感が俺を襲う。 『どう?楽しかった?』 「海堂さん…、海堂さんがいいっ……」 『ごめんな、紫音。早く帰るから。色々スケジュール組み替えて、明日の昼には終わりそうだ。だからもう少しだけ待ってくれるか?』 「ん………」 『おまえは出したらすぐに眠くなるね。ゆっくりおやすみ』 「やだ……」 『大丈夫。電話は繋げておくよ』 その言葉に安心して、俺はスッと意識を手放した。

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