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第10話 ※R18
そして…
「…ん?
う、わっ! な、何っ?」
「んっ、あ…っ、あ、…起きた?」
「…何してるの?
珊瑚…!」
目を覚ました翔は目の前の光景に驚愕した。
起きがけに麗しい最愛のパートナーが裸で自分の膝の上に乗ってて、しかも自分のモノを使って自慰をしていたら息も止まりそうになるだろう。
「ん、起こしてって言ってたから…」
「そっち?!
いや、大歓迎だし、スッゴい興奮しちゃうけど…(苦笑)」
珊瑚に口付けた翔はそう言ってキレイな身体に手を伸ばした。
「だって…お前いつも帰り遅いし…!
毎晩のように紅葉の派手な喘ぎ聞かされて…ったく、こっちの身にもなれって話だよな。
…翔の寝顔見てたらなんかムラムラしちゃった。」
食欲と睡眠欲が満たされたら性欲も満たしたくなったのだと珊瑚は笑った。
「双子って気持ちイイのも連鎖するのかな?
え、とりあえず絶景過ぎて…もう出ちゃいそうなんだけど…!(苦笑)」
「まだ出すなよ?
ん…ッ! は…っ、ァ…!」
そのまま騎乗位で翔のモノを受け入れる珊瑚。
その色気はとてつもなくて翔は一瞬まだ夢の中にいるのかとさえ思った。
「え…?
く…っ、ヤバ…!
…っ!! 珊瑚…!
あれ?…ゴムは?」
「お前どこやった? 見当たらなかったぞ!
…中に出すなよ?
ん、…んっ!」
「え、それ難題なんだけど…ッ!
う、ハ…ッ!
ヤバい、ヤバいー…!
珊瑚…!」
呼び寄せてキスを繋ぎながら珊瑚を抱き締める翔。
小さく喘ぎながら淫らに腰を使う珊瑚を前にクラクラしながらも胸の飾りを指で弾いたり、大きな手で腰を支えたり共に快感を追う…。
「あ…ハァ…ッ!
気持ちいい…!
あ、翔っ!
ソコ…! 下から突いて!」
「ここ…?」
「んっ、ぁー…イイ…!
もっと強くして…!ん、ん…っ!
あ、ココも…!」
「最高…ッ!」
膝立ちした珊瑚の身体をなんとか支えてリクエスト通りに下から突き上げ、前にも触れれば珊瑚の中がピクピクと蠢くのが分かった。
「あ、イク…!
翔っ!も、ぁ、い、イかせろ…っ!」
命令口調なのは照れ隠しもあるのだろう。
翔は「了解…」とキスをしてラストスパートにはいった。
「ーっ!は…ぁ…っ!!」
「っ! …っ!!
は、あ、危なかった…!」
間一髪で外に射精した翔は脱力して横たわる珊瑚に口付けた。
すると、翔の首に腕を回した珊瑚が妖艶に告げる。
「ん…。
ね、俺まだ足りないんだけど…?」
「(苦笑)
OK…!もう1回致しましょう。」
「…キレイにしてやるよ。」
「え?
わ、マジで…?
休憩は…?
ん、珊瑚…、舌ピは反則だって…いつも言って…!
あー…ヤバい…それ超気持ちイイ…!
最高です…っ!」
「ゴムは…?」
「今取るから…!」
「貸して。着けてやる。」
器用に口を使って翔のモノにゴムを装着する珊瑚。
「次…どう挿入したい?」
「…脚開いてるとこ見せて?」
「ん…。特別だからな…?」
自ら脚を大きく広げる珊瑚に夢中の翔。
必死に脳内にインプットする。
そして転がっていたローションを手に秘所を探していく…
「すご…、柔らかいね。」
「あ、は……ッ!
も、いいから挿れろよ…!」
「だってまだ指でしてないし…!
珊瑚のイイトコどこどっけ?」
わざと場所を外して中を楽しむ翔。
珊瑚は息を詰めながらも翔の腕を掴んだ。
「あ、そこ…!
ん、奥も欲しい…!
…早く、翔…!
それ…ちょーだい…っ!」
「ッ!!
そういうこと言うと止まんないよ?」
翔は珊瑚の脚を両肩に担いで自身を当てるとグイっと一気に埋めた。
「ん、ーっ!
は、は、ぁ、深…っ!」
パンっ、パンっ、パンっ…
と、肌のぶつかる音が響く。
激しい行為はこの後もしばらく続いた。
「股関節がおかしい…。
翔ー? そういえばスマホ持ったまま寝てたぞ。」
「あ、本当ー?
見たの?」
「浮気かと思ってチェックした…。」
「で、どうだった?」
「チェスだった…。」
「うん、おじいちゃんとやってたんだけど、多分途中でおじいちゃん寝たんだと思う。
全然進まなくてさー
俺も寝ちゃってた…(苦笑)」
「翔…!」
「ん? どーしたの?」
「…一緒に…帰るよな?」
「え?
うん。もちろん。
あー…出歩いてばかりだから心配になった?
里心が付いたかもって?
大丈夫だよー。
あ、珊瑚も飲み会来る?」
「いい…。
俺がいたら愚痴言えないだろ?」
「愚痴?
いや、惚気かなー?(笑)
すごい幸せってみんなに自慢してるよー。」
「…本当に?」
「うん。
だから心配ない。
ちゃんと帰る。
ドイツに。」
「本当にそれでいいのか?」
「もちろん!
まぁ、こっちの方が言葉も不自由ないのは事実だし、友達と会えば昔話に花も咲いて楽しいよ?
でも…こっちじゃあ珊瑚と結婚出来ないし。
アッシュとさっちゃんと一緒に暮らすのも難しいじゃん?
俺はそんなの絶対イヤだ。」
「翔…」
「だってようやく手に入れたんだからさ。
自分の家族。あと家も。」
「どっちも面倒じゃないのか?
家と車のローンもあるし。」
「幸せだって言ってるでしょー?
ってか、そうだ!
ローン…頑張って働かないとー!(苦笑)」
ね、と珊瑚にも同意を求める翔。
優しく抱き寄せられて珊瑚は彼の胸の上で頷いた。
「まぁー…日本もさ、東京は人が多いけど、田舎は今住んでるとこみたいな場所もあるし。
もうちょっと涼しいとこもあるから。
老後に住むならアリかもね?」
「老後…?
リタイアしてからってこと…?」
「そう。
こどもたちが独立したり、結婚したり…あー、レニちゃんもさっちゃんもお嫁に出すのイヤだな(苦笑)
でも…うん、その頃には日本も少しは法整備されてるかもしれないし…どう?」
「………どうって言われても…先のこと過ぎるし…!」
「そーだよねー(苦笑)」
「でも…。
……考えとく。」
「…うん。」
ずっと一緒にいるのだから、考える時間はたくさんあるのだ。
そう思うと確かに幸せだと珊瑚は感じた。
「たまにはこーいう恋人時間も作ろうねー!」
翔の提案にキスで応えたのだった。
End
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