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第1話肉人形2
主人が人形にくわせる誰かを探しにいく間、人形は館で1人いる。
そして、庭で少年に出会ってしまった。
離れた場所に人目を避けるような邸に好奇心ではいってきた少年に。
少年は庭にいる美しい人形に目を丸くし、人形も自分を見て涎をながして覆いかぶさらない人間を初めてみる。
綺麗な人。
少年は素直に声に出した。
人形は微笑んだ
人形は少年がわけてくれたサンドイッチを食べる。
食べ物というものを知る。
少年から淡い恋を知る。
淫らに貪るものだけじゃないことを。
そして可愛くてするキスをしる。
人形のキスはあまりにも淫らで少年がおびえてしまって、人形は何度も謝った。
庭を訪れる少年に会うことを人形は楽しみにするようになる。
人を死ぬまでむさぼり、そして主人に抱かれることを人形は疑問におもう。
そして、なぜ主人は自分に食べ物というものを与えなかったのか。
人間として自分と向かいあう少年といるのと、主人といるのは違うと思った。
人形は少年が欲しい。
でもそれは食らうためじゃない。
その日、人形が少年を抱いたのは身体の飢えからではなかった。
ただもっとしりたくて。
離したくなかったから。
庭のベンチで少年の身体をを大切に拓いた。
全身にキスしたのも、舐めたのも、愛おしかったから。
たべるためじゃない。
恥ずかしがって泣くのも可愛くて。
でも嫌がってなかったから。
止めてやらなかった。
抱いたことはなかった。
抱かれるための器だったから。
でも、少年を愛するのは、むさぼり搾りとるよりも。
安らかな快感で。
幸せだった。
小さな穴を解してゆっくり押し入れた。
痛い?
少年に聞く。
少年は痛みを堪えて首をふる。
我慢している姿が可愛くて。
痛みを散らすために胸や性器を弄ってあげた。
ゆっくり揺すって感じ始めたなら、可愛く溶けるまで、そうしてあげた。
愛しい。
可愛い。
少年は恋する綺麗な人に愛されて夢見心地になっていて、人形は殺す以上の満足を得た。
飢えはなかった。
だから人形は理解した
主人が与えた男を殺さなかった。
気絶するまでは追い詰めたけれど。
主人は死んだと思っただろう。
代わりに主人を喰らった。
主人は快楽の中にいて殺されることにすら気づかなかっただろう。
愛してる愛してると叫んでた。
血をはき死んだ。
人形として愛した。
食べ物を与えようとも思わなかった。
抱くことばかりかんがえて
人形は少年と屋敷から出ていく。
人間としていきるために。
ちゃんと愛してくれるなら、誰かを食わなくてもいいのだ。
END
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