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第2話身代わり
代わりにされてた。
姉に良く似ていたから。
抱かれた理由もそれだけで。
姉の昔の服を着せられて。
姉によく似た髪型にウエッグを被せられセットされ。
姉に似るようにメイクまでされて。
優しくされてデートする。
姉の名前で呼ばれて、姉として扱われて。
そして、夜は二人でベットにはいる。
服は自分で脱がないと。
この人は男の身体は観たくないから。
服を縫いで、うつ伏せる。
背中からだけしか愛されない。
背中にキスして、姉の名前を呼びながらあの人はこの身体を抱く。
後ろからなら女と変わりないし、
姉の後ろの穴ならば、犯したいとこの人が願っているからだ。
興醒めにならないように、自分で解すことになっていて、もう準備が出来たその場所にその人が入ってくる。
姉への愛を囁きながら。
もう何度も何度も慣らされたそこはよろこんで受け入れる。
朝が来るまで、抜かれることなくそこを使われる。
何度も何度も出されながら。
声は上げてはいけない。
男の声など興醒めだから。
「愛してる」その人は姉には絶対いえない言葉を囁きながらそこを使い続ける。
優しく激しく。
姉への愛を注ぎこむ。
声を出さぬように枕を噛み締め、それでも何度も何度も達する。
前になど触れてはくれないから、中だけでイけるようになってしまった。
孕ませるつもりでその人は何度も何度もだす。
姉の全てをうばいたくて。
朝まで、声を殺して耐えるのだ。
何度も何度もイキながら。
酷い人。
姉の服を着て。
週に一度の逢瀬は姉の名前で呼ばれて。
あの人は姉に拒絶されたなら死んでしまうから、姉には絶対想いを隠す。
そして代わりによく似た弟を抱くのだ。
姉より背が高くなるな、と言われ。
男らしくならないように薬まで打たれて。
一度でいいからただ、自分として交わりたかった。
自分として。
姉ではなく。
でもそれは許されない。
でも。
もう姉の代わりは嫌だった。
だから。
薬で意識をもうろうとさせた。
そして。
酷い人を犯した背中から。
姉になる時のウエッグを酷い人につけて。
いつもそうされるように。
その人のそこを丹念に解した。
薬のせいか、ゆるむのは早くて。
その人の中に沈みこんだ時、
うれしくて泣いた
もう姉の代わりじゃなかった。
これは姉ではできないこと。
最中に目覚めた人に囁く。
「見て、鏡を」
鏡に映るのは2人。
本当のことを言えば、姉に誰よりも似ているのはその人だった。
そして自分は姉に似ている。
つまりその人にも似ていた。
「鏡の中で兄さんは姉さんを犯している」
双子の姉と弟の禁じられた交わりがそこにある。
その人の、兄さんの願望が。
兄さんは自分によく似た双子の姉さんを、ずっとおかしたかったから。
兄さんは姉さんに1番似てる。
双子だから。
確かに姉さんよりは背が高く、体型も違うけど。
でも、誰よりも似ていた。
おそらく、抱かれて見せる顔だって似てる。
感じる場所を突いてあげた。
兄さんの顔が快楽にゆがむ。
それが鏡に映る。
兄さんはそれを視る。
鏡の中に快楽に乱れる姉さんを。
兄さんも抱かれるうちに気づく。
乱れる姉さんを視ることができるのだと。
兄さんは姉さんとして、抱かれる。
兄さんに抱かれている姉さんとして。
誰かを姉さんの身代わりにする変わりに。
自分か姉さんになって。
みだれて、感じて喘いで。
鏡の中に姉さんを視る。
深く犯されて痙攣しているのは姉さん。
喉を犯されて苦しみ、でも、悦んでいるのも姉さん。
兄さんは。
快楽に夢中になった。
姉さんになるために。
週に1番、別れてくらす兄に会いに行く。
兄をみだらな女にしてやるために。
兄を抱けるから。
いまはとても幸せだ。
End
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