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 この若葉学園は男子校で、女子がいない。ということはつまり、同性同士のカップルも当然のようにあるわけで……。  入学して当初は考えもしなかったこの恋愛事情は、今ではすっかり慣れてしまった。  そして実はオレも、同性の真城に好意を持っていたりする。まあ、誰にも言えないし秘密だけどな。  だって真城は、がさつなオレなんかとは違って美形だから、学園の外にでも出れば、たちまち女子が言い寄ってくるから……。  だから無謀な告白はしないんだ。 「ああ、うん。ゲームしすぎちゃって」 まさか魔女っ子になって王子探しをしていたなんて言えるわけもなく、嘘ついちゃった。  だって知られたら、きっと軽蔑される。 「そうなの? でも、せっかく綺麗な肌をしているんだから、もう少し早く寝た方がいいよ? 今でも十分可愛いけれど」 「えっ?」

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