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綺麗な肌?
真城からおかしな言葉を聞いた気がする。
ドキッって胸が高鳴った。
「オレ、男だし、肌綺麗とか可愛いとか言われても嬉しくない」
わ~、オレのバカバカバカ!! なんでありがとうって言えないんだよっ!!
しかも、恥ずかしくてそっぽを向いてしまったし! ああでもでも、すごく顔が熱いから、きっと顔は真っ赤だ。顔を見られたら、真城への恋心を勘づかれるかもしれない!
「そうか、そうだよね、ごめんね」
真城がすっごく申し訳なさそうに謝ってくる。
……ごめん、オレ。素直じゃなくて。
他の奴に肌が綺麗だって褒められても嬉しくないけど、好きな人に言われるのは嬉しい。でも、それを口にすることができなくて、心の中で謝る。
「あ、五教科分のノート。今日も写す? 授業中も寝るんでしょう?」
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