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真城は寝不足のオレを察してくれている。ノートを貸してくれる彼は本当に王子様だ。成績優秀で美男子で、しかも優しいって、どこまでも完璧じゃねぇか!
彼がいなかったら、オレ、今頃テストの点数が恐ろしいことになっていただろうし。
「サンキュ。帰りに写させて?」
「いいけど、持って帰らなくていいの?」
持って帰ったりなんかしたら、真城との一緒の時間がなくなっちまう。
だからオレはコクンと頷いた。
あ、そうか。真城は生徒会があるんだ。今さら気付くオレは、本当に自分のことしか考えてない。
「あ、そか、生徒会。迷惑なら持って帰る……」
真城の邪魔かもしれない。
そう思ったら、胸がズキズキ痛む。
「そういう意味じゃないんだ。今の時期、行事は何もないから生徒会は忙しくないよ」
真城の真意を探るため、顔を上げれば、彼はにっこり微笑んでいた。
……うう。笑顔が眩しい。王子スマイル全開だ。
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