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「椿姫、やっぱり戻ってた。今からゲームセンターに行こうか。ウグイスの縫いぐるみが欲しいんでしょう? ポポルから聞いたよ。……どうしたの? 具合が悪い?」  真城は優しい。  オレの気持ちを汲み取って、理解しようとしてくれる。  今だって蹲っているオレを気遣ってくれている。  だけど――。  同情なんていらない。  オレは真城と付き合いたかった。恋人のようにキスしたり、笑い合ったりしたかった。  でも、真城は違う。  彼女いるのに、オレなんかを抱いて何やってんだよ!  いくら苦しそうでも放っておけばいいだろうに。  優しいにもほどがある!! 「……行かない」 「椿姫?」  真城の手が、オレの腕を掴む。 「オレの名前、気易く呼ぶな。同情なんていらないっ、もういい!!」

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