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 ただでさえ足の自由がきかないのに、怖くて身体が硬直する。  僕は為す術なくただ焦っていると、海中は突然大きく揺れ動いて波を作った。海中からは巨大なカニみたいなモンスターが姿を現したんだ。  そのモンスターは真っ黒で、周りはなんだか黒い霧のようなもので覆われている。  目だけが怪しく黄色に光っているんだ。  それがまた不気味だ。 「なに、これ……」  僕は唖然とした。  だってこれはあまりにも大きい。  15階建てのマンション一個分くらいはあるんじゃないかな。  今まで魔女が呼び出したモンスターを見たことはあったけれど、こんなに巨大なモンスターは見たことがない。  そのモンスターの真ん前で両足を広げてパンツを見せる僕はまるで生け贄みたいな気分だ。  僕、食べられちゃうのかな。  僕は為す術もなく恐怖に脅えていると、カニのモンスターは口を大きく開けた。  食べられる!  覚悟した僕は目をぎゅっとつむった。  これは舌だろうか。  数本の細い触手が丸出しにした僕の足を這う。  その触手はパンツをくぐり抜け、直に触ってきたんだ。 「っひあっ!」  僕に何が起こっているの?  びっくりして目を開けると、そこにはモンスターの口から飛び出した細い触手が僕自身に触れていた。  触手は僕自身を扱いてくるから生理的に反応してしまう。  大きく膨れた僕の一物はパンツから飛び出した。  ヌチャヌチャと水音が聞こえる。 『濃いな、お前の液は――自分でしたことがないのか?』  聞いたことのない声が僕の頭に直接響いてくる。  これはきっとモンスターの声だ。

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