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 ううん、それだけじゃない。  孔に入った触手が、僕の中にある一点に触れた時――身体が大きく震えた。  同時に強烈な疼きが全身を駆け抜けたんだ。 「そこ、やっ! だめっ! っひ、うあああんっ!!」  なに、これ。  触手がそこばかりを狙って擦るからたまらない。  出したい。  吐精したくてたまらない衝動が僕を襲う。  だけどモンスターの責めはそれだけじゃなくって、僕自身に触れた触手が小さく枝分かれしたかと思うと、尿道線にまで侵入してきた。 「あっ、っひ」  僕の一物とお尻の孔。ふたつのそこを中でも責められて、僕はどうしようもできなくなる。 「らり、これぇえっ!」  気持ちが悦い。  そう思った瞬間だった。  触手が何かの液を僕の中に注ぎ込んだ。 「っは、っふ、ひもひっ、きもちいっ!!」 『そうかそうか、気持ちが悦いか』  好きでもない相手に陵辱されて苦しくて悲しい。それなのに、僕の先端からは先走りが飛び出す。  誰か。助けて……。  出したい。  出したいよ。  だけど吐精はできない。だっていくつもの触手が僕の一物を根元から押さえていて、吐き出せないようにしているんだ。

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