52 / 88
page52
ううん、それだけじゃない。
孔に入った触手が、僕の中にある一点に触れた時――身体が大きく震えた。
同時に強烈な疼きが全身を駆け抜けたんだ。
「そこ、やっ! だめっ! っひ、うあああんっ!!」
なに、これ。
触手がそこばかりを狙って擦るからたまらない。
出したい。
吐精したくてたまらない衝動が僕を襲う。
だけどモンスターの責めはそれだけじゃなくって、僕自身に触れた触手が小さく枝分かれしたかと思うと、尿道線にまで侵入してきた。
「あっ、っひ」
僕の一物とお尻の孔。ふたつのそこを中でも責められて、僕はどうしようもできなくなる。
「らり、これぇえっ!」
気持ちが悦い。
そう思った瞬間だった。
触手が何かの液を僕の中に注ぎ込んだ。
「っは、っふ、ひもひっ、きもちいっ!!」
『そうかそうか、気持ちが悦いか』
好きでもない相手に陵辱されて苦しくて悲しい。それなのに、僕の先端からは先走りが飛び出す。
誰か。助けて……。
出したい。
出したいよ。
だけど吐精はできない。だっていくつもの触手が僕の一物を根元から押さえていて、吐き出せないようにしているんだ。
ともだちにシェアしよう!