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 明日、なんでもないって訂正して……。  それで終わりにしよう。  もう、黒江くんには近づかない。  顔も見ないようにすればきっと、いつかは忘れられる。  きっと……。  忘れなきゃいけないんだ。 「っふぇえ……」  僕は人目があるのも気にすることもできずに、そのまま家まで走った。  やがて家の前に辿り着くと、ちょっぴり冷静になった僕はすんっと鼻を鳴らして袖で涙を擦った。  今さらながらに教科書一式が入ったカバンを学校に置いてきたままだと思いだしたけど、もう戻る気力もない。  今日はまだお昼前だけど、たくさんのことがありすぎて疲れた。

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