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「んっ、やっ、言わないでっ。ああぅ……」  恥ずかしい。  僕ばっかりが裸なんてっ!!  ふるふると首を振れば、黒江くんが笑う息が首筋に当たった。  ダメ。  それだけでもイきそう。  ただでさえ、モンスターに催淫剤を投入されて身体が疼いているのに、こうして好きな人の体温を感じていると、性欲は堪えられそうにない。 「やっぱ可愛いな、一色は――」    涙が溢れてくるのは、好きな人に抱かれているから。  涙が頬を伝うのは、好きな人に『好き』と言われたから……。 「くろ、えく……」  はあ、はあと息を乱しながら大好きな人の名前を呼べば、黒江くんは太腿の間に手を伸ばした。  お尻の孔に指を挿し入れてくる。 「ん、っふあっ……」 「かっわいい。中まで濡れてる」  黒江くんの指が僕の内壁をこじ開けて、円を描くように弄ってくる。  そうしたら、僕はまた、先走りを飛ばすんだ。 「っひ、あああっ!」  中で指を動かすたび、空気と僕が流した先走りが入り交じって、グチュグチュって水音が立つ。

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