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第6話

お手洗いを済ませ、座敷に戻ると、悲しいかな、俺の勤める、きらめきの男性社員どもはすっかり意気投合した、きらめきとレボリューションさんの女性社員たちを遠巻きに眺め、飲んでいるだけだ。 とは言っても、あの女性社員軍団に入っていく勇気も俺にも更々ないが...。 しかし!こんなチャンスは二度とないかもしれない! レボリューションさんの中の人と会えるチャンス! 近くにあったビールを一気に飲んで、よし!とレボリューションさんの社員で占める座敷へと足を進めた。 レボリューションさんにも男性社員もいるのが唯一の救いだ。 ふと、きらめきの係長と先程、ぶつかった壁のイケメンがビール片手に笑顔で話している姿が目に入った。 イケメンの笑顔が眩しい...。 男の俺まで惚れ惚れする、笑顔。 いいよな、イケメンに生まれて...。 不意にイケメンと目が合ってしまった。 ジロジロと見られ、気を悪くしたかもしれない、と思いきや、俺に笑顔を向けた。 突然のことでドキッとする俺がいる。 おいおい、相手はいくら何でも男だぞ? なに乙女みたいにときめいちゃってんの、俺。 「おー!中山!」 イケメンと会話していた係長が俺に手を振った。 「お前も来いよ!」 えええっ。 ...俺、レボリューションの中の人を探して...。 そうか!あのイケメンに聞けば早い! 「はい!じゃ遠慮なく!」 俺はイケメンと飲む係長の座敷へ移動した。 間近で座り、まず、座高の違い、に驚かされる。 「背、高いですよね」 「この身長もあって、ずっとバスケしてたんだよ」 何故か、係長が答える。 「なんで係長が知ってるんすか?」 「そりゃ、俺の息子だから、知ってて当たり前だろう」 そう言って、あはは、と係長が笑った。 ...係長の息子? 似ても似つかない。 なんて口が裂けても言えない。 「秀一、て言うんだ。大学卒業して、レボリューションさんのところに入って2年。よろしくな、中山」 「は、はい」 ということは俺と1つ違い、24、てことか。 「よろしくお願いします、中山さん」 イケメン、もとい、秀一さんが挨拶してきた。 笑顔がなんだか赤いのは酒のせい? イケメンは酒が弱いみたいだ。

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