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第13話

 呼べば直ぐに来ると言っていたマーメイであるが、何だか癪で、白亜は呼べずにいた。  自分は寂しいし、直ぐに会いたくなったけど、マーメイは違うのだろうか。  呼ばずにも先にマーメイに会いに来て欲しかった。  マーメイは立場的にも忙しいのだろう。もしかして自分の世話をしなくて良くなりせいせいしてるかもしれない。  もしかしたら僕の事なんてもう忘れて、恋人の人魚達と遊んでいるのかも……  解らないけど、長と言うことはそういう事だよな。  僕もそうだし……  白亜はそんな事をもうとうと考えつつ、冷蔵庫を開ける。  困った事に料理なんてしたことないからそのまま食べられるやつを食べたり、調理してあるものを食べたりしている。  海にいた頃は魚貝類だけだったが調理されてて美味しかったな。  なんだっけ、あの海藻スープ。ニュウジュアジアのニュルニュルだっけ。  ベッドの海藻もあれだったけど美味しかったな。  何となくあれなら作れる気がする!  白亜は海藻を手に取ると鍋に入れ、茹でてみる事にした。  味付けは…… きっとこんな感じだろう。  適当なものを適当にぶっこむ。  そして出来上がった物はちゃんとニュウジュアジアのニュルニュルになれていた。  もしかして僕って料理の才能があったのかもしれない!  白亜はルンルン気分で色んな料理は作ってみる事にした。  幸い冷蔵庫の中身は沢山ある。

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