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オタクで腐女子。おまけにコスプレイヤーの姉ちゃんのお陰で、立派なオタクに成長した俺。オタクといってももっぱらBでL、ベーコンレタスなジャンルを含むアニメや漫画同人誌を読みあさるくらいで、俺自身はコスプレはやらされどもレイヤーまではいってないけど。
んー、ちょっと練習した方がいいのかな。コスプレってか、女装の。なんというか化粧の仕方とかコーディネートとかを勉強して、姉ちゃんがいなくても壱人と二人でデートに出掛けられるようにしておいた方がいいのかも知れない。
「泉、なに考えてんの。やけに余裕じゃん」
「……あ、んっ」
不意に体を揺さ振られて、ヘンな声が漏れてしまった。ちなみに今、俺たちしっかり繋がっております。年齢制限のあれでほら、詳しくはお伝えできないけども。
外出できないと部屋にこもるわけで、部屋にいると必然的にこうなるわけで。それを回避するためにもコスプレっつか、女装は必要かも。
(マジで自分で女装できるように練習しようかな……)
壱人にあんあん喘 がされながら、そんなおバカなことを真剣に考えていた俺だった。
結局、日曜日の今日も散々、壱人に啼 かされて、へろへろでフラフラしながら自分の部屋に戻った。まだまだ思春期真っ只中、青春真っ只中の壱人の性欲は衰えを知らず……、まあ、俺も人のことは言えないけど。
こないだも橋本に、
「米倉、おまえさ。最近、なんかやつれてねえ?」
とかなんとか言われてしまった。ちなみに橋本はしばらく俺のことを泉と下の名前で呼んでいたが、壱人が嫌がるから『やっぱり友達に下の名前で呼ばれるのは慣れなくて』とかなんとか適当な理由をつけて頼んだら以前のように名字の方で呼んでくれている。
別に行為自体は嫌いじゃないけど、体力的にも問題だ。冗談じゃなく、いつか壱人にやり殺されるんじゃないかと思っていたり。
もちろん『やり』の『や』は『殺』じゃなくて片仮名の『ヤ』ね。
めっちゃ大事にしてくれるし、その……、溺愛してくれるのは嬉しいんだけど、このままじゃどうにかなりそうだ。それと壱人の彼女の真実……、まあ本当の意味での真実じゃないけどね。
せめて壱人の彼女は平凡な女子高生だって噂に変えて、嘘っこの美少女節だけでもどうにかしたかった。
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