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第14話

「早く町に行きたいと言ってましたが… どうします?今すぐ出れば夜遅くには着けるかと」 ただこの時間、モンスターが結構出ますね… とロワンが眉を顰めた 「道中レベル上げにちょうどいいだろ、行こうぜ」 メロンパンを食べ終えたアルドがニヤリと笑う 口周りにパンクズ付いてます… そうだなあ、早く町には行きたいけどモンスターか… たしかにレベル上げもしたいけど、戦える自信はゼロだ 「レベル上げにはなりますが…ここの森は変異種が多いのでオススメできませんね」 「変異種……?」 とは?何だ?あまりいい響きではなさそうだけど… 「この森独自に進化を遂げた個体です。ここは一度月が堕ちた場所なので、魔素が濃く、他の地域とは少し違うのですよ。」 「…月?落ちたの?!」 「ええ、もう随分と昔の話ですが」 これはきっと異世界クオリティ…深く考えたってきっと分からない、ロワンが言う通り月は落ちたのだろう。 「昨日の夜、会ったウルフベア…アイツも変異種だ」 「ウルフベアに遭遇したんですか??」 「まあな」 アルド言うウルフベア…昨日ラーメン作ってる時に出たアイツかな?見た目通りの名前なんだな アイツの場合はどの辺が変異種だったのだろうか?通常の個体も見てみたい気もするが、あんな怖い生き物2度と会いたくないと言う思いの方が強い 「どの様な変異種だったのですか?」 「毛皮が鉄だ。良い値で売れそうだ」 「そうですか……トウヤ、ウルフベアとは本来、熊より少し硬い程度の毛で覆われてるモンスターです。この辺りはそう言ったモンスターが良く出る…特に日が沈み始めると」 今すぐ出発しますか? と問いかけてくるロワンの顔は、とても心配そうに俺の瞳を見つめる そんな話を聞いて、そんな目で見つめられたら、当然今すぐ行くだなんて言えるはずもなく 町へ向かうのは明日の朝早くにという事で話が纏まった。 「あれ?ロワンも一緒に来るの…??」 とんとん拍子に話しが進んだから、肝心な事を忘れていた。 アルドには道案内を依頼したけれども、ロワンはたまたま出会っただけで、用事とか大丈夫なのだろうか? 「勿論。アルドだけですと心配ですので」 私も町に諸用がありますし。とロワンがニッコリと笑った。 それなら良かった。アルドと2人ってちょっと不安だったんだよね… そうと決まれば問題は今夜はどこで過ごすのかだ アルドとロワンが、 あそこはどうですか? ここ? いや、こっちだ。 では、あそこは?と2人で野宿する場所の候補を出し合っているが俺には全く分からない とりあえず、モンスターが出ない安全な場所だったら何処でも良いかな…と空を見上げる。 太陽が眩しい、さっきまで雨が降ってたなんて思えない程いい天気だ。

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