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ゲーム②

 やはり相当遊び慣れているのか、この男は余裕の笑みを浮かべ、焦らすように俺の欲だけを高めていった。  もっと明確な刺激が欲しくて、腰が揺れる。 「足、落ちて来てるぞ?  翠、頑張れ」  楽しそうに笑うその表情は、やはり猫を思わせる。  最終的に足に掛けた下着は床に落ちる事になるだろうと思いながらも、コイツの思い通りに事が運ぶのは気に入らないから、彼の体に両足を巻き付けた。 「可愛い、翠。  ......でもそれは、駄目だよ?」  絡めていた足を無理矢理離させ、足の甲に彼は唇を寄せた。  ......いつもはそんな風に、絶対に言わない癖に。  甘い言葉に居心地の悪さを感じ、悪態を吐いた。 「和希......キモいんだけど。  お前に可愛いとか、言われたくない」  ブハッと吹き出し、体を起こすと、和希は笑いながら言った。 「アハハ、確かに。  でも俺、お前の事マジで気に入ってるから」  以前の俺ならばきっと、脳内で言葉を自分に都合の良いように変換し、彼に好かれているのだと思い喜んだに違いない。  だけど俺同様、他にも夜のお相手がいるのは知っているから、ただ不快な気持ちになっただけだった。  今俺が好意を寄せているのもコイツじゃないから、いわゆる同じ穴の|狢《ムジナ》ってヤツだとは思うけれど。  既に隆起した俺の分身にいきなり指先で触れられ、体が大きく反り返る。  そのままぐにぐにと先端を弄ばれ、溢れ出した透明な体液を潤滑剤代わりにして、手のひらで包み込みゆるゆるとしごかれた。  そして完全に意識がそこに向いている隙をつかれ、いきなりアナルに指を這わされたモノだから、足が自然と下がってしまった。  だけどギリギリのところでコイツに足首を掴まれたから、下着は落ちなかった。

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