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ゲーム③
「......危ないところだったね?翠」
俺の顔を見つめ、静かに微笑む和希。
その余裕な表情を目にして、自然と眉間にシワが寄った。
だってこんなのは全部、コイツの手のひらの上で踊らされているだけなのだと俺に思い知らせる為のパフォーマンスに過ぎないのだから。
いつの間に手に取ったのか、和希はローションの入ったボトルの蓋を開け、さっき一瞬だけ後孔に触れた指先に垂らすと、ゆっくりまた同じ所に、今度は優しく撫でるようにして触れた。
しかもその間も同時に前をしごき続けられたものだから、俺の唇からは甘い吐息が零れた。
そして俺が完全に快楽に溺れた頃を見計らって、彼の指先は俺のアナルにゆっくりと、焦らすみたいに侵入してきた。
圧迫感も勿論あるけれど、そこは既に様々な男性を受け入れ、排泄器官ではなく性器のように変わってしまっていたから、痛みではなく快感が俺を襲った。
「だらしない顔。
翠、でも良いの?
......また足、落ちてきちゃってるけど」
前と後ろ、同時に攻め立てられ、頭と体が蕩けていく。
なのにコイツに負けなくなかったから、意地だけで右足をまた高く上げた。
「俺ね、翠が必死に我慢してる顔を見るの、スゴい好き。
だけどね......」
言いながら、一気に指を一番奥に突き入れられた。
その瞬間足がガクンと下がり、下着は床にぱさりと落ちた。
「翠が我慢出来なくなって、俺に負けて、悔しくて泣きそうな顔をしてるのを見る方がもっと好きなんだ」
うっとりと、恍惚としたような表情で和希が笑った。
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