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体だけの関係②

「ふーん......ちょっと、意外だな。  もしかして、結構遊んでんの?  でも、良いよ。体だけの、関係なら」  彼の背に腕を回し、媚びるような表情で見上げた。 「勿論それで、構いませんよ。  僕もセフレのひとりにして貰えたら、それで充分なので」    翔真もまた静かな笑みを浮かべ、俺の後頭部に手をやると、再び口付けた。    和希とは違う、煙草の匂いのしないキス。  抱き付くと、華奢に見えて意外とコイツは筋肉質な体をしているのだと気付いた。  そして翔真は俺とは違い、純粋でほとんど経験なんて無いものだとばかり思っていたのに、そのキスはとても慣れているような印象を受けた。 「考え事ですか?  もしかしてその、和希さんって人の事?」 「まさか。アイツもただの、セフレだって言ってるだろ?」  俺の着ていたTシャツの裾から手を滑り込ませ、直接脇腹の辺りを撫でられた。  だから本当はスゴいドキドキしていたけれど平静を装い、俺も彼のシャツのボタンに手を掛け、ひとつ、ふたつと余裕な振りをして外していった。  そのまま二人とも上半身だけ衣服を全て脱ぎ捨てたところで、彼に腕を強く引かれ、ベッドに押し倒された。 「......シャワー、浴びないの?」    あまりにも性急に求められた事に驚き、視線をそらし聞いた。  すると翔真はフッと小さく笑い、これまで俺には見せた事のない艶のある笑みを浮かべた。 「浴びない。......だってもう、待てないですよ」  カチャカチャと音を立て、俺のベルトを外す翔真。  ......やっぱりコイツ、慣れてんな。 「ハハ、がっつき過ぎだろ。  翔真、別に俺は逃げないよ?」  笑いながら、今度は俺の方からキスを求めた。  セフレだなんて言いながら優しく、愛しそうに俺の頬に触れる彼の長く細い指先。  こんな風にされたら、勘違いしそうになる。  ......コイツが好きなのは俺じゃなく、藍なのに。

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