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体が求めるモノ⑦
ぐったりと、弛緩しようとする体。
だけど強く腰を掴まれ、強引に引き寄せられた。
逝ったばかりだというのにそのせいで更に深いところを抉られ、気が狂いそうになる。
「和希......もう俺、逝った......んん!」
震える声で、訴える。
だけど和希はクスクスと、笑いながら答えた。
「うん、知ってる。
......だから、何?」
胸の頂を摘ままれ、体が大きく仰け反った。
「あぁ......ごめんな、翠。
こっちも、可愛がってやらないとな?」
前に手をやられ、既にバキバキにかたくなっているあそこを少し強めに握られた。
そんな風にされてしまうと抵抗の言葉も、喘ぎ声すらも出せないままただ翻弄され、浅く荒い呼吸をただ繰り返した。
「完全にスイッチ、入っちゃった?
良いよ、翠。そのまま、壊れちゃえよ」
メチャクチャに突きながら少し上擦ったような、セクシーな声で囁かれた。
するとさっき達したところなのに体は彼を求め、男の俺には子宮なんてないはずなのに何度も収縮してコイツの種を搾り取ろうとしているのを感じた。
その間もまた前を激しくしごかれるモノだから、たまったもんじゃない。
......こんなの、気持ち良過ぎる。
「このまま俺も、一発目出していい?」
一応確認はされたけれど、きっとコイツは俺がもう拒否出来ないであろう事を分かっている。
コンドームを着けていないのに気付きながらも、今さら止められるのは、実際こちらが我慢出来そうになかった。
「いいよ、和希。
......早く全部俺の中に、ぶちまけて」
途切れ途切れながら、言葉を紡ぐ。
ふと前を見ると、鏡の向こう側で和希の口元が満足げに歪んだ。
「ん......了解。後で文句、言うなよ?」
さっき以上に乱暴に、好き放題貪られて。
......今度は二人、ほぼ同時に精を吐き出した。
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