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心と体が、求めていたモノ①
「翔真。もっと強めにした方が、翠は悦ぶよ。
だってコイツ、ドMだから」
「なるほど......あはは、ホンマや。
めっちゃ体、ビクッてした」
和希に羽交い締めにされた状態で、翔真に胸の先端を弄ばれる。
しかも和希|俺の好きなヤり方 をレクチャーしていく、なんていう恥ずかし過ぎる状況に、何故かいま俺はある。
「お前......ら、ホント、ふざっけん......な!」
ジタバタと、唯一自由になる足をバタつかせたら、和希は既にバキバキに固くなってる俺のモノに手を伸ばし、根元を少し強く握った。
「翠、本当にお前は分かりやすいな。
そうやって悪態吐いて暴れる時は大体逝きそうになってるから、翔真そのまま苛めてやって。
乳首逝きする翠、すげぇ可愛いから」
ちゅっ、と和希の唇が、俺の頬を掠めた。
何か文句のひとつでも言ってやりたいのに、恥ずかしいだとか、悔しいだとかという感情が、快感に上書きされていく。
「翔真、やめろ......それ、無理ぃ......!」
ガクガクと、震える体。
それを見て、翔真の口角が意地悪く上がった。
「......強引にされるん、好きな癖に」
一際強くきゅっと摘ままれ、その瞬間あっさり逝かされてしまった。
半泣きになりながら翔真の顔を睨み付けると、彼は楽しそうにクスクスと笑った。
「翠、何を呆けてんの?
まだ全然、終わりじゃないから」
俺を背後から抱き締めたまま和希が耳元で、少し上擦ったような、色っぽい声色で囁いた。
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