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心と体が、求めていたモノ②
彼の舌先がそのまま耳穴にねじ込まれ、ネチャネチャと卑猥な水音が響く。
......まるで耳を、犯されてるみたいだ。
そして俺の分身を握っていた手を和希はいきなり激しく上下に動かし、達したばかりの体に強制的に快楽を与えていった。
「俺、逝った......もう、逝ったからぁ......!」
必死に訴えたけれど、和希の手は止まらない。
「可愛いなぁ、翠さん。
和希さんの手、そんなに気持ちええん?」
コクコクと何度も頷くと、自然にポロポロ涙が溢れ出した。
それをそっと指先で拭い、翔真は恍惚とした表情で俺にキスをした。
そして翔真に唇を塞がれ、呼吸すら儘ならない状態のまま、今度は和希の手の中に吐精させられてしまった。
ぐったりと体を弛緩させると、その隙をつかれ、今度は両方の足首を掴まれて和希の肩に乗せさせられた。
「ホント、ふざけんな。
......マジでちょっと、休ませろよ」
息を乱しながら言ったけれど、こういう時、和希には俺の意思を尊重された試しがない。
案の定後孔をローションで濡らした和希の指先が、優しく攻め始めた。
すると既に完全に火のついていた体は更なる快楽を求め、彼に弄られる度いやらしく収縮を繰り返すのを感じた。
その一連の流れをワクワクした表情で見下ろす、翔真の視線を感じる。
「和希さんが逝ったら、次は僕の番ね」
無邪気な笑みを浮かべ、翔真が告げた。
すると俺が返事するより早く、笑顔で和希が勝手に答えた。
「ん......了解。
終わったら、一旦交替な」
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