一旦って、何だよ？ 　コイツら、マジで勝手過ぎる。 　......ホント、最悪なんだけど。 　なのにいつも以上に興奮し、ゾクゾクしている自分に気付き、ゴクリと喉が鳴った。 　その瞬間いきなり指ではなく彼の熱く硬いモノで貫かれ、悲鳴にも似た声が零れた。 　こんなの、息が出来ない。 「ハッ......、すげぇ締め付け。 　翔真に見られてるからって、興奮し過ぎだろ。......ホントお前は、どうしようもない変態だな」 「うゎ......えっぐ！ 　いきなり入れるとか、ホンマ和希さん鬼畜やな」 　労うみたいに優しく頭を翔真に撫でられて、また涙が零れ出た。 「そう？でも翠の体マジでエロいから、すぐによくなると思うぞ」 　クククと笑いながらそう答え、和希はその攻めの手を緩める事無く更に激しいピストン運動を繰り返しながら俺の中を抉り、敏感な場所を狙ってピンポイントで何度も突き上げた。 　すると彼の言う通り、苦しさだとか痛みだとかはあっさり快感に塗り替えられ、ただ気持ちいいって事しか分からなくなっていった。 「ヤバい、僕もめっちゃ興奮してきた！」 　楽しそうに笑いながら、翔真は和希にキスを求めた。 　俺と繋がったまま目の前で、見せ付けるみたいに口付けを交わされているという屈辱的な状況なのに、それにすらも煽られていく。 　不思議と嫉妬的な負の感情は、一切芽生えなかった。 　激しさを増していく、抽送。 　それに伴い、和希の息もますます荒く、淫らに乱れていく。