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心と体が、求めていたモノ⑤

「......とはいえ翠さんは男やから妊娠するなんて事もないし、ただ気持ち良くなるだけなんやけどね」  クスリと笑うその顔は、自分より年下だというのが信じられないくらい艶かしく、色っぽい。  煙草を吸いながら俺達が交わる姿を見つめていた和希がその火を消し、ニヤリと笑った。 「俺さぁ、こういうプレイ前からしてみたかったんだよね。  ......翔真、こっちにケツ向けて?」  俺同様和希の言葉には逆らえないのか、翔真は俺を抱いたままぎゅっと目を閉じて、完全に無防備になった下半身を彼に向かい晒した。  強気に俺を攻めていたはずの翔真の顔が、羞恥に歪む。  コイツのこういった表情を見るのは初めてだったから、それにまたドキドキさせられた。 「突っ込みながらいれられるのは、初めて?」  そんな事を聞きながらククッと意地悪く笑い、翔真の体に和希が手を伸ばした。 「当たり前やん、そんなん。  ......僕が今まで抱かれた男は、和希さんだけやのに」  その言葉を聞き、和希の口角が満足げに上がった。 「どうだか。......お前の言葉は、全く信用出来ないんだよ」  なのにさっき俺とした時とは違い、優しく翔真の体を解していく和希。  ホント不器用で、天の邪鬼な男だ。  後孔を攻められ、翔真のモノが俺の中でさらに大きく、かたくなった気がした。 「翔真も和希に触って貰って、気持ちい?」  背中に回していた腕を翔真の頬に移動させ、撫でるようにそっと触れた。 「久しぶりだから、分から......んん!」  分からないなんて言いながら快楽に震える姿を見て、笑みが溢れた。  ......ヤバい、スゲェ可愛い。  いつもは俺は苛められる専門なのに、何故か彼の啼く姿がもっと見たくなった。  だから完全に腰の動きが止まってしまった翔真の代わりに、下から動いて突き上げてやった。

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