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感度が良いのも問題ですね_25

今度は昂りの先だけを咥えて、先端の割れ目に舌を押し付けてみる。 「………っ、やれば出来るじゃないですか」 「はっ、馬鹿にすんじゃねーよ。これでもお前より長く生きてるっての」 「そうでしたね」 グリグリと抉るような動きに合わせて、息遣いが詰まる。 それを嬉しいと感じている自分に気が付いて、動きを止めた。 嬉しい……?コイツが感じてるのが………? いや、違う……俺は、ただ……。 「……どうしました?」 ただ蓮沼をイかせて、それで……。 「……先輩?」 それでコイツを…………抱きたい………の……か? 「…………………」 突然顎を掴まれて、グイっと顔が上を向くよう持ち上げられる。 その先にあった綺麗な作りをした顔が徐々に迫ってきて、鼻先が擦れる瀬戸際でその動きが止まった。 「な、に……?」 「…………先輩、残念ですが時間切れです」 そのまま引き寄せられ、押し付けるようなキスをされる。 同時に蓮沼がセットしていたアラームが終了の合図を知らせた。 「んーっ!……っんん………ハァッ…………クソ……」 「……何を躊躇っていたんですか?」 「……別に、何も」 「先輩は嘘が下手ですね。言ったでしょう?すぐ顔に出るって」 笑う顔は確かに自信に満ち溢れている。 「躊躇ったと言うことは僕に抱かれたかったんですか?」 「なっ、違う!そんなわけあるかっ!そうじゃない!」 「そうなんですか?では何故躊躇う必要が?」 「……それは………その………分からない………」 俺はコイツを抱きたい訳じゃない。 だからと言って抱かれたい訳でも……ない……はずで……。 「へぇ……」 なんて呟いてニヤリと笑う後輩。 「な、何だよ……」 「いえ、何でもありませんよ。ただ、少し興味深かったもので」 「はぁ?」 「まあ、お気にならさずに。それより先輩、ゲームは僕の勝ちですね」

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