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感度が良いのも問題ですね_26

わざわざ言われなくてもそんな事は分かってるってんだよ。 どうせ抵抗したところで無駄なんだ。 「……勝手にしろよ」 乗り上げ沈んだベッドで四肢を投げ出す。 無駄なら最初から抵抗必要なんてするない。 「無抵抗、ですか?」 「抵抗すれば逃がしてくれるのか?」 「ふっ、まさか。でもそうですね……」 ベッドに寝転ぶ俺をジロジロと眺め、何やら考える素振りを見せる。 「何だよ?」 「無抵抗ではつまらない。ああ、そうだ」 何を思い付いたのか蓮沼は楽しそうに笑んだ。 それから俺が着ている浴衣の帯に手を掛ける。 「お、おい……」 ぐいっと引っ張られ簡単に解けていく帯。 それを手にした蓮沼は、あっという間に俺の手をそれで拘束していく。 「なんだよ、これ……外せよ!抵抗しないって言っただろ!」 「抵抗しないのと出来ないのとでは全然違うんですよ。足と手を繋がないだけマシでしょう?」 訳のわからん理屈を捏ねる後輩を睨めば、待っていたと言わんばかりに口角が上がる。 「やっと良い表情になってきましたね」 「ふっざけんな!外せ!」 「ふふ、ダメです。今日はこのまま最後まで……ね?」 帯がなくなり、はだけた浴衣の合わせから冷たい蓮沼の手が肌に触れる。 条件反射で震える身体は俺の意思に反して跳ね上がりをみせた。 「そんなに身構えないで。気持ちいいことをするだけなんですから」 肌を伝う手は艶かしく動き、微かに胸の尖りを掠めていく。 「ぁっ………」 「失礼、触れるつもりはなかったんですけど」 わざとらし過ぎる言葉とは裏腹に、何度も掠めていく手がもどかしい刺激を残していく。 くそ……このやろぉ……っ!!! 「や……めろ……触る、なら……触れよ……っ!」 「触る?何処に?何処に触れて欲しいんですか?」 コイツ、本っっっ当に性格が悪いな!!! 「ほら、何処ですか?」 言葉を促すように蓮沼の手が円を描いて尖りの縁をなぞった。 「ぁ……や………!」 「ふふ、淫乱ですね」 反論しようと口を開けば狙ったように刺激が尖りに与えられて、出したくもない声が出る。 「どうしてそんな声を上げているんですか?」 「ぅ……ん……っ………」 「いい加減言ったらどうです?“敏感な乳首を弄ってください”ってね」 俺の羞恥心を煽るような台詞が耳に落とされ、身体が熱くなる。 「ふ、ざけ……っ……だ、れが……っ!」 「先輩は頭がいいので言わないとどうなるか……分かりますよね?」 「くっ…………」 脅し文句を出されれば俺は黙って睨むことしか出来ない。 こうやって人を脅してきたり、かと思えば好きだデートだと騒いで、挙げ句汗だくになりながら俺を探しに来たり……一体何を考えているのか俺には分からない。 でも、多分コイツは。 「ほら、言って?」 「……っ…………はっ、お前こそ、言ってみたらどうだ……っ?」 「……何をです?」 「“変態な僕に乳首を弄らせてください”ってな…っ!」 きっとコイツは最初から俺の事をバラす気なんて、ないんだろう……。

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