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感度が良いのも問題ですね_30

ズルッと三本の指が一気に引き抜かれ、自分でも後孔が開いているのが分かる。 「凄い……ヒクヒクして僕を誘っていますよ」 「違っ……や、やだ!」 「だめです。今回は泣いても止めてあげませんよ。だって……」 蓮沼の綺麗な指が目の涙を掬っていった。 「そんな蕩けた顔されたら、期待に応えたくなってしまう」 「そんな顔してな――」 「全く、無自覚が一番厄介なんですよ?」 やれやれと嘆息をされても俺には何を言っているのか分からない。 何言ってんだと声を上げる前に、後ろの窄まりへと熱い昂りが宛がわれ、ビクッと身体が身構えた。 「力、抜いて?」 「ぁ……やっ………」 だめだ………もう………っ! 逃げられない、とぎゅっと目を瞑った瞬間、甲高い機械音が部屋に鳴り響いた。 俺も蓮沼もピタリと動きを止める。 「ス、スマホ………?」 それは間違いなく着信音。 でも聞き慣れない音だから、俺の物ではない。 短く溜め息をついた蓮沼は再び行為を始めようと身を動かした。 「ちょっ、待てって!」 「何ですか?」 「何ですかじゃなくて、電話!」 「無視」 「急用だったらどうすんだ!」 煮え切らない顔をした後輩は呆れたように、分かりましたと呟いてベッドから退いていく。 床に置いていた鞄からスマホを取り出すと、一瞬顔をしかめたように見えた。 「……もしもし」 観念したように電話に出た蓮沼に対して、俺はと言えば必死に手の枷を外そうと格闘していた。 くそ……こんな帯をよくもまあ器用に……解けねぇ…。 「……申し訳ないですが今は取り込み中でして、……」 力任せに引っ張ってみても結び目がキツくなる一方だ。 あー、くそ! これでもかと両手を引っ張っていたら、いつの間にか近付いてきた蓮沼の手が結び目へと伸ばされる。 「……えぇ、分かりました」 片手だと言うのに器用にも結び目はあっという間に解けた。 「……では後程」 淡々とした調子のまま電話を終えると、向けられるのは呆れ眼だ。 「全く力任せにやれば良いと言うものじゃないですよ。見てください、痕になってる。少し擦れてますね、薬ありますか?」 「……え、あ、あの棚の上に」

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