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釣った魚に餌はやらない_17

口が離され、ふぅっと息が吹き掛けられただけで身体は震えた。 「そう言えばこの間は僕をオカズにしました?」 唐突に問われた質問にドキリとした。 「えっ……!?……な、いや……」 「ふふ、してくださったみたいですね。一体僕の何を想像したんですか?」 「べ、つに……何も……」 「嘘。教えてくださいよ」 意地悪く囁く声が耳に届いて、昂りには手が伸ばされる。 「先輩、ここだけじゃ物足りなかったでしょう?」 「――っ……んなわけ……」 「どこ弄ったんですか?」 「んっ……」 形を辿る指先が絶妙な力で刺激してくる。 「これと何処弄ったの?」 「も、耳元で……しゃべんなっ……ぁ……」 「後ろ?自分で解して弄ったんですか?」 「そ、んなこと……っし、てない………ン……っ…………」 「へえ、じゃあこっちですね」 散々弄られ赤く勃っていた尖りにもう一度唇が寄せられ強く吸い上げていく。 「んぁっ………っ……」 「ここ、弄って射精したんですね」 「くっ………るせー……な…っ…」 「愛しいぐらいに厭らしいですね。最高です」 尖りを甘噛みされながら、下のベルトが外され下着ごと一気にずり落とされると、反り返った愚息が姿を見せた。 「三十路手前とは思えないほど元気ですね」 「放っておけ……」 指先が昂りの先端を撫でると先走りの音がする。 「ぬるぬるで指の滑りが良いですよ」 「ふぅ…っ……んっ……」 「ヒクついてる。気持ちいいですか?」 「ぁ……くっ………」 強弱を付けてくるくると回すように先端を滑る指は冷たくて、熱を持った愚息では余計敏感に感じる。 「く、そ………っ……」 「もどかしい?」 縦の割れ目に沿うように行き来する指の腹に物足りなさを感じる。 「もっと欲しい?それとも焦らされたいですか?」 「……っとに、性格……わるっ……ぁ」 「だからそんなに睨まれたら興奮するんですって。ね、これ以上僕の悪戯心擽らないでくださいよ」 恍惚に細められた目。 間違いなく正真正銘の変態野郎だ。

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