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第18話
アレクサンドルが旅立ってから1週間。
俺の隊にも声がかかり、俺も南方遠征に赴く事になった。
城に籠城した相手をなかなか攻略出来ず、犠牲者も負傷者も出ている、という話を聞いていたから、その中にアレクサンドルがいない事を願っていた。
本拠地に着くと、アレクサンドルが俺を迎えてくれた。
「ミーシャ、会いたかった!!」
「……無事で良かった……」
人目もはばからずに抱きついてくるアレクサンドルを、俺もまた周りを気にせず受け止める。
その後、俺たちは分隊長だけが集まり、軍議を始めた。
「兵糧攻めも完了してるからあと一歩のところなんだ。和平交渉も同時にしてるからそっちで平和的に解決したいところなんだけど……」
「それが一番いいな」
「内部も降伏を推す者と最期まで闘おうとする者とで意見が分かれている様なんだ。降伏を望む者を先に無傷で捕らえてもいいのかもしれない」
先発隊の話から、後発隊が意見を提案する。
複数の選択肢を用意し、様々な可能性に対応する為に意見を擦り合わせる貴重な時間になった。
軍議を終えると、俺はアレクサンドルと共に軍馬たちの世話をする事にした。
そこにはあの、イヴジェーニの姿もあった。
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