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残酷絵巻はじまりはじまり5

 ガキの中にいるのが好きだ。  気持ち良くて暖かい穴。  ガキと肌と肌を合わすのが好きだ。  本当は優しく抱いてやりたいけれど、殺した後は歯止めがきかない。  壊れた機械のように貪ることをやめられない。  何度も何度も、腰を打ち付け送り込む。  「いい、凄、く 、いい・・・」  そんな声を上げるガキに感じているのが、愛しさなのか、殺意なのか、欲情なのかもうわからない、  喉に手を伸ばし、締めようとしている自分に怯える。  コイツは僕と違って完全な不死じゃない。  だから、僕は、殺せる。 殺してしまう、かも、しれない、いつ、か。  絶対に殺さないと決めているけれど、そんな自分が信じられない。  「どうしよう、俺、お前殺しちゃったらどうしよう・・・嫌だそんなの嫌だ・・・」 僕はうめく。  肉片にならないで欲しかった。  ただの肉の塊になんてならないで。  怖さが、僕にガキを貪らせる。  腰を持ち上げ、もっと深く突く。  深く深く、僕をガキの中に送り込む。  そこは僕に吸いつくようで、たまらないほど気持ち良くて。  そこで何度もこすりつけた。     「深・・い、いい、好き、そ、こもっと・・・」  ガキが喘ぐ。  「どうしよう、どうしよう・・・お前が死んだら嫌だ・・・」   僕はうわごとみたいにささやく。  散々殺してきた。   何とも思わなかった。  でも、今はコイツが死ぬことが一番怖い。      生意気で、僕に逆らい、分かったようなことを言う青臭いガキがいなくなることが、怖い。  でもおそらく、ガキが死ぬとしたらそれは僕が殺すのだろう。  僕以外の誰にも殺させないからだ。  それだけは確信できた。  泣いていた。  ポタポタ涙が落ちていく。  感情のコントロールがきかない。  「・・・死んでたまるか、あんたを抱くまでは」  薄く目を開けて、ガキが呻いた。  その言葉に思わず笑った。  このエロガキ。   コイツのそこにたいする執念だけは怖いくらいだ。  文字通り、命がけだ。  僕は10才離れたこのクソガキにハマっていた。  言い訳させてもらえば、大学生位だと思って抱いたら高校生だったのだ。  「・・・もっとくれよ」  ガキが囁いた。  うっすら開いた唇を奪い舌を絡ませた。  バラバラに刻んだ死体のある部屋で僕はガキを貪りつづけた。  出しても出しても、足りなかった。  大事な大事な、僕の「穴」   今では、穴だけじゃない。  このガキの全部が気に入っていた。

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