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潜入4

 「・・・僕の為に強くなりたいとか、なんで平気で人前で言えちゃうわけ?」  僕を抱きしめるあの人の顔は真っ赤だった。  照れてる?      しかもすごい照れてる。  いや、人前でセックスを平気で出来るあなたの方おかしいと思うんですが・・・。  殺人鬼の感性は俺とは大いに違うらしい。  でも、でも。  真っ赤になっているこの人は・・・可愛かった。  めちゃくちゃ可愛かった。  思わず、顔を引き寄せキスした。  早く大きくなりたい。     この腕の中にこの人を包み込める位に。  あの人は俺の舌に応える。   「・・・お前のキスは優しいな」    あの人がキスの合間に笑った。  これは、イケるんじゃないか。  そう思った。  これはさせてはくれなくても、触ったりはさせてくれるんじゃないか。    俺は確信めいたものを感じた。  俺はあの人の首筋に唇を落とした。  あの人は少し身体を震わせたけれど、拒否しなかった。  ・・・イケる。  俺は心の中でガッツポーズした。  あの人は俺を抱きたがるけど、俺なんかよりずっとあの人の方が綺麗だし、色っぽい。  白い喉。   俺はここにずっと舌を這わせたくて仕方なかった。  舐めて、吸う。  そして、噛む。      印をつけたい。   あの人や俺の身体には痕なんてすぐ消えてしまう。     それでも痕がつけたかった。  唇に触れる肌が甘い。   舐めたい、噛みたい。  そして俺の股間に熱がたまる。  触れる快感は、触れられる快感よりも飢えに似ている。    もっと欲しくて欲しくて飢えていく。  俺はあの人のシャツをまくり上げる。  ああ、ここ。  白い胸にある淡い場所。  俺はむしゃぶりついた。      唇に触れる感触がたまらなかった。  舌で転がし、尖らす。    あの人が、吐息をこぼす。  嫌がってない、感じてくれている。  それが嬉しい。  「あんたが好きだ・・・」  俺は囁いた  ベッドまで行くまでにこの人の気が変わるのが怖くて、俺はダイニングのテーブルに、この人を押し倒した。  ズボンを性急に引き下ろす。     勃ち上がってくれて入ることにホッとする。  感じてくれてる。  指を勃ちあがったものに絡める。  胸を舐めながら、扱く。  「あっ・・」  あの人が声を上げた。   上気した顔が、振られる。  その姿だけでイキそうになる。  だって。    いつも俺を泣くほど攻めるこの人が、こんなになってるんだ。  抑えた吐息。  かすかに震える身体。  ギャップで死ねる。  絶対イカない。  我慢する。   多分、イッてしまったらそこで終わりにされる。それは過去の経験から分かってる。絶対出さない。  俺は耐える。    俺はあの人のモノを口に含んだ。  抱かれる時にはよくしてるのに、今は全然違う風に思う。  あの人に気持ち良くされるのは 、少し怖い。  でも、あの人を気持ち良くするのは、ただ嬉しい。  あの人に抱かれるのは、行き先のない列車に乗ってるみたいな怖さなんだ。  この胸の中にあの人がいるのは、どこかへ帰ってきたような安心感があるんだ。   あんたは認めないだろうけど、きっときっと。  俺達はこっちのが正しい形なんだって、俺は思ってる。  一度も入れさせてもらえないけど。   あんたは絶対俺の胸の中で安心するはずだ。  あの人は、俺の口の中で達した。  俺でいってくれた。    「・・・調子狂うんだよ・・・」  あの人は呟いた。  顔が赤い。  可愛い可愛い。  本当に可愛い。

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