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記憶13

 「ああ、いい!・・・突いてや!!・・・もっと突いて!!」  アイツが叫んだ。    奥を突く。  自分の体重もあり、ソイツは深いところで、ボクを味わう。  「・・・深・・いい、ああ 、奥、ええ」  涎がソイツの口の端から零れ、朦朧と呟くのに腰だけは貪欲に動く。  気持ちいい。    たまらない。  愛しい。  繋がったまま起き上がり唇を奪う。  アイツの髪に指を食い込ませる。  開けられた唇から、舌を入れて、アイツの舌を見つけだす。  舌を吸う、絡ませる、存分にあじわう。   口から溢れた唾液も舌で舐めとった。   床に身体を押し倒した。   覆い被さる。  「・・・こんなボクでもええんか?」  ボクは呻くように言う。  もう、余裕がない。  ガンガンに突きまくって 、コイツを味わいたい。  「・・・お前がええんや・・・こんなに欲しいんや・・・」  アイツが言った。  ボクは唸り声を上げた。   もうダメだった。   ボクはアイツの首筋に噛みついた。  血が出るまで噛んだ。  それから、ずっとそうしたかったことをした。   アイツを存分に味わった。  腰を存分に突いた。  指で何度も刺激してやったところを、固なったモノで擦り立てれば、アイツのモノは、壊れた蛇口みたいに何度となく精液を吹き出した。  奥を突いてやれぱ、ドライで立て続けにイく。  ボクも中で存分に出した。  出してもすぐた固くなる、また擦り立てる。  ずっと吸いたかった乳首を吸った。  唇に触れる感触か嬉しくて、舌で唇で何度も味わう。  ボクのモノを、入れたまま胸を弄られるとソイツは、それが好きらしく、中を締め付け、声を上げ乱れた。  「・・・好きや」  ボクは思わず言っていた。  ソイツがボクの頬を両手で挟んだ。  ボクが顔を逸らさないように。  「・・・やっと言ったな、このアホが・・・」  アイツが笑った。  恥ずかしそうに、嬉しそうに。  染み入るような笑顔で。  「・・・オレもや・・・」  耳許で優しく囁かれた。  ボクは泣いていた。  「男が泣くなや・・・アホが。もう、勝手なことすんな。オレのために無理すんな・・・」  髪を優しく撫でられた。  涙を指で拭われる。  コイツはボクの汚さを気にもしない。    さっきまで、汚いオッサンに突っ込まれていたのに、そんなボクを平然と受け入れる。  「汚かろうが、汚いだろうが関係あるかい」そう叫んだ声がまだ聞こえる。  ボクでいいんた。  コイツは、ボクが欲しいんや。  こんなに人に望まれたことはなかった。  ボクはコイツのもんなんや。  こんな安心感はなかった。  「・・・ボクはお前のもんや・・・」   ボクは囁いた。  「・・・ほんなら、オレを満足させてや」  いやらしい顔で、誘われる。  もう止まらなかった。  ずっとしたかったことをする。  奥を突く。  絡みつくそこが気持ち良かった。  何度も突き、そこを味わう。  思わず声が出る。    「デカいのが・・・奥に・・・ええっ」  アイツが喉をそらし、悶える。  ぐぽぐぽと吸い突かれるような感覚と、蠢く穴。 ここで出したかった。    「ああっ」  アイツがまたイった。  穴が締まり、ボクも一番奥で出す。  「・・・出して・・・もっと出して・・・」  せがまれて狂う。  両脚を肩に乗せ、すぐに固くなるモノで、また擦りたてていく。   腰をぶつける。  気持いい、気持ちいい。  ボカは獣のように声を上げて、アイツを貪り続けた。

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