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第2話:優しさに不慣れ

朝起きると、 圭さんは小さないびきをかきながら ぐっすり眠っていた。 寝相があまりよくないのか、 俺が奪ってしまったのか、 掛け布団がちゃんとかかっていなくて、 男性経験のない俺は 圭さんの露出した肌に 朝からドキっとしてしまう。 圭さんを起こさぬように そっと掛け布団を圭さんの上に掛け直し、 服を着替えた後、 静かに部屋を出て、 キッチンへ向かった。 昨夜、家に居候させてもらう代わりに 朝食だけでも作らせて欲しいと願い出たら それは助かると了承してくれたので これから朝食を作る。 キッチンは、とても綺麗で ちゃんと調理道具も揃っているし・・・ いまいちここの家族構成が分からない。 奥さんは・・・? なんとなく聞けずにいたけれど・・・ とりあえず今日もいないのだろうと思い 料理を始めた。 双子たちの好きな食べ物はまだ把握していないが 和食が希望そうなので まずは研いだ米を炊飯器にセット。 そして昨日消費しきれなかった大根と人参を使い味噌汁を作り、 ほうれん草を胡麻和えにし、 あとはだし巻き卵と鮭を焼いてみた。 その匂いに釣られたように双子は 制服姿で下に降りてきた。 俺の顔を見ると、 「おはよう!ジャニーズシェフ!」 「わぁっ!和の匂いがする〜!」 と俺がいることに対して何も疑問を示さず ダイニングテーブルの席についた。

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