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第二章・3
挿れた時と同じくらいゆっくりと、慎也は腰を退いた。
「んぁ、あ! あ、あッ、ぅあぁあ」
(ナカ、引き攣って! あ、あ、ダメ。これ、気持ち悦いぃ!)
「いい味してるぞ」
「そ、そう?」
返事をするのもやっとの悠に、慎也は恐ろしいことを言ってきた。
「じゃあ、動くから」
「え?」
ぐちゅん、とさっきより速く腰が入れられた。
「ひぁ、あぁ!」
同じくらい速く、退かれた。
「んぁ、あん!」
そして、その動きは次第に加速していくのだ。
上質なベッドは軋みもせず、ただ慎也の律動を悠に届ける。
「うぁ、あ! や! ぃやぁ! ダメ、あぁあ! ヤだ! はぁ、あぁあ!」
(目ぇ、チカチカする! もう、意識が。何も考えられないぃ!)
「あ、あぁ、あ! すごい、すご、いぃ! はぁ、あ。んあぁああ!」
「おい、もう三度目だぞ」
無意識のうちに、まるで失禁でもするように悠は精を吐いていた。
穿たれれば、そのたびに精がいくらでも湧いて出た。
どのくらい、打ち付けられていただろう。
どのくらい、貫かれていただろう。
やがて慎也は、ようやく自分を解放した。
「出すぞ」
「んッう。んんぁああ! はぁ、あぁんん!」
薄いスキン越しに、熱い精が悠の体内に叩きつけられてくる。
悠は、歓喜の悲鳴を上げた。
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