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第二章・4

 もう、ダメ。  気持ち悦すぎて、怖い。  あ、でも……。 (スキン、着けたんだ)  どうして、中出ししてくれなかったんだろう。  この人なら、僕、別に構わないのに……。  はぁはぁと荒い息を吐きながら、悠はそんなことを考えていた。  慎也が、体内から去ってゆく。 「あ……」 (一回で、お終い?)  名残惜しいとでも言うように、悠の内壁は逆らった。  身体は、まだ疼いているのだ。  しかし慎也は、そのまま行ってしまった。 「派手にまき散らしたな」  慎也はベッドサイドからタオルを取って、悠に投げた。  これで体を汚した体液を拭け、ということなのだろう。 「だめ。動けない」  身体がまだ痺れて、痙攣している。  炎の余韻が、残っている。 「仕方ないな」  慎也はタオルで、悠の体を清めてくれた。 (あ、優しい……) 「ありがとう」  素直に、そう口にした。  慎也への警戒心は、ほとんど解かれていた。

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