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第三章・3

 あの時と同じようにバスを使い、悠はまたバスローブを身につけていた。 「やっぱ、ぶかぶかだ」  ふふっ、と小さく笑い、寝室へ。 「今夜は、眠らないよ」  ちょこんとベッドに腰を掛け、慎也が来るのを待っていた。 (何だろ。ドキドキする)  もうすぐ、あの人が。  慎也さんが、やって来る。 「そして、エッチするんだぁ」  セックスが楽しみだなんて、初めて!  脚をばたばたさせていると、その慎也が寝室に入って来た。 「何だ、寝てなかったのか」 「ちゃんと、起きてたよ」  慎也は悠の隣に腰かけると、彼の顔を見ないまま問うた。 「どうして、身体を売って生活してる?」 「それしか、知らないもん」 「セックスが好きなのか?」 「嫌い」  あ、でも、と慌てて悠は補足した。 「お兄さん。慎也さんとのエッチは、素敵だった。だから、僕は……」  慎也を追って、探したのだ。

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