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第三章・4

 ようやく慎也は、悠を見た。 「私に、抱かれたいのか」 「うん」 「変わった子だな」 「そう?」  慎也は黙って、ベッドサイドからローションを取り出した。 (あ! その気になってくれたみたい!) 「客を選ぶ娼夫、か。初めて見たぞ」  娼夫。  そう呼ばれることには慣れていたはずなのに、慎也に言われると悠の胸には棘が刺さった。 「這え。今日は後ろからだ」 「う、うん」  どうせなら、顔を見てやりたかった。  凛々しい慎也の目の色が、情欲に眩むさまを見たかった。  そうさせているのは僕なのだと、幼い満足感を得たかった。 (でも、後ろからだと次に何が来るか解らないから、スリルあるかも)  じっくりと悠の白い美尻を掴んで揉んでいた慎也の手が、片方離れた。 「ひゃッ!」  次に手が当てられた時には、冷たいローションが触れてきたのだ。  悠は思わず、声を上げていた。  ローションを絡めた指は、すぐに後膣へ伸び体内へ侵入してきた。  摺り、蠢き、押して来る。 「んッ、くぅッ! ふぅうッ!」  指腹で押しながらかき回されると、たまらない。 「う、あ! あ、あぁッ!」  悠のペニスからは、体液がとろとろと零れ落ちた。

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